今月
2015年05月
12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31
アーカイブ
2021年03月
2021年02月
2021年01月
2020年12月
2020年11月
2020年10月
2020年09月
2020年08月
2020年07月
2020年06月
2020年05月
2020年04月
2020年03月
2020年02月
2020年01月
2019年12月
2019年11月
2019年10月
2019年09月
2019年08月
2019年07月
2019年06月
2019年05月
2019年04月
2019年03月
2019年02月
2019年01月
2018年12月
2018年11月
2018年10月
2018年09月
2018年08月
2018年07月
2018年06月
2018年05月
2018年04月
2018年03月
2018年02月
2018年01月
2017年12月
2017年11月
2017年10月
2017年09月
2017年08月
2017年07月
2017年06月
2017年05月
2017年04月
2017年03月
2017年02月
2017年01月
2016年12月
2016年11月
2016年10月
2016年09月
2016年08月
2016年07月
2016年06月
2016年05月
2016年04月
2016年03月
2016年02月
2016年01月
2015年12月
2015年11月
2015年10月
2015年09月
2015年08月
2015年07月
2015年06月
2015年05月
2015年04月
2015年03月
2015年02月
2015年01月
2014年12月
2014年11月
2014年10月
2014年09月
2014年08月
2014年07月
2014年06月
2014年05月
2014年04月
2014年03月
2014年02月
2014年01月
2013年12月
2013年11月
2013年10月
2013年09月
2013年08月
2013年07月
2013年06月
2013年05月
2013年04月
2013年03月
2013年02月
2013年01月
2012年12月
2012年11月
2012年10月
2012年09月
2012年08月
2012年07月
2012年06月
2012年05月
2012年04月
2012年03月
2012年02月
2012年01月
2011年12月
2011年11月
2011年10月
2011年09月
2011年08月
2011年07月
2011年06月
2011年05月
2011年04月
2011年03月
2011年02月
2011年01月
2010年12月
2010年11月
2010年10月
2010年09月
2010年08月
2010年07月
2010年06月
2010年05月
2010年04月
2010年03月
2010年02月
2010年01月
2009年12月
2009年11月
2009年10月
2009年09月
2009年08月
2009年07月
2009年06月
2009年05月
2009年04月
2009年03月
2009年02月
2009年01月
2008年12月
2008年11月
2008年10月
2008年09月
2008年08月
2008年07月
2008年06月
ページ内検索

   表示:2015年05月(25件)
<<
2015年05月30日(土) | ♯340 和食・中華に欠かせない名脇役‘ネギ’を知ろう編
2015年05月30日(土) | 白根はどうやって作りのかな?
2015年05月30日(土) | 甘い…いやっ辛い!
>>

2015年05月16日(土) |  ♯338 純農boyグランプリ農業青年の夢編

佐々木
「今回は北見市にやって来ました」

森崎
「今年は玉ネギをシリーズで
  学ばせて頂いてますが
 今日はウキウキしているんだよ、ね!
 佐々木さん。
 オレよりも佐々木さんがウキウキしている」

佐々木
「というのも北見市と言えば
 日本一の収穫量を誇るのは…」

藤尾「玉ネギ!」

佐々木
「なんですが…
 作物のほかにもナンバーワンがあるん!」

佐々木「それがこちら!」

森崎
純農(じゅんのう)Boy(ボーイ)??」

佐々木
「全道の青年部から選ばれた農業に
 熱い情熱を注いでいる若き生産者を選ぶ
 コンテストがあるんですが、
 そこで見事グランプリに輝いた方が
 ここ北見市にいるということなんですうう」

森崎「落ち着け落ちつけ…」

森崎
「北海道のイケメン農家さんのトップが
 北見市にいる!」

佐々木「そうなんですよおお」

藤尾
純農Boyって言葉も初めてですし
 コンテストがあるなんてビックリ!」

佐々木
「ありがたいコンテストですねえ♪」

テンションが上がりっぱなしの佐々木アナ!
 
藤尾「大丈夫?今日仕切れる??」

さて純農boyに会いに畑にやって来ましたが…

森崎
「アレ!佐々木さん。
 なんか付いてますよ頭に!」

可愛らしい(?)おリボンを付けて登場の
佐々木アナウンサー。
「これぐらいしないと…」

すると三人の前にトラクターを運転した男性が…

佐々木
「純農boyグランプリの方じゃないですか?
 もうシルエットがカッコイイ!

藤尾「オシャレな髪型だよ~」

さあ近づいてきましたよ~

もう佐々木アナウンサー
興奮を抑えきれません。

すると…

王子様がトラクターから降りてきました♪

「おはようございます!」
キラキラ輝く王子様のような生産者さん…

佐々木アナ。まさに黄色い声で
「おはようございます~~!!」

彼こそ若きイケメン生産者の
遠藤正人さん34歳。
全道JA青年部大会で行われた
「純農Boy北海道オーディション」
グランプリに輝いた好青年です。

森崎
「いや~ハンサムだと
 思ってんだろ~自分のことっ!」

藤尾「リーダー!」

遠藤さん
森崎さんの次ぐらいだと思っています…」
森崎
「チクショー。返しも完璧だ!」

ここで佐々木アナの第一印象を聞くと…

遠藤さん
「雰囲気をとても明るくしてくれる女性で
 紅一点というイメージがありますが
 徳に今日はリボンがとても…
 かわいいと思います!」

佐々木「ですって~!ですって~!」

藤尾「気を遣ってくれたでしょ!」


2015年05月16日(土) |  農業ほど美しい仕事はない!

森崎
「純農boyってどんなものか教えてください」

遠藤さん
農業に対する情熱
 人一倍強くもっていて…

 パフォーマンスや面接を経て、
 全道のJA青年部の中から一人
 グランプリに選ばれます。
 そしてグランプリに選ばれた方は
 北海道農業のPRをする大役を務めます」
森崎
「そうか…北海道農業をPR
するのが純農boy!するのが純農boy!
 だとしたらオレでいいんじゃない?」

森崎
オレでしょう?
 北海道の農業応援団長のオレでしょ?」

遠藤さん
そういうことですね!
 そういうことなんですけど…」

森崎
「何だ!その余裕はっ!」

一同大爆笑。

純農boyを決めるコンテストは2013年にスタート。
未来を担う全道の若き生産者の中で、
農業に対する熱い思い、
そして個性豊かな考えを持って
仕事に取り組む男性が選考され、
選ばれた純農ボーイは、
ポスターモデルやメディア出演など、
様々な形で北海道農業をPRするという
大役が与えられるのです。

今は何の作業中でしょうか?

遠藤さん
「今はてん菜(ビート)の植え付け作業中。
 この畑んで約6ヘクタールぐらい。
 ビートだけで13ヘクタール、
 馬鈴薯・秋まき小麦も合わせて
 全部で約34ヘクタールです」

佐々木「規模が大きいです!」

藤尾「ずっと農業されていた?」

遠藤さん
「ボクはUターン就農なんですよ。
 今年で3年目になります」

東京で10年間働いた正人さんは、
3年前に家業である農業を継ぐために
北見へ戻ってきたのです。

森崎「なんで戻ってきたの?」

遠藤さん
「ひたむきな両親の姿を子供のころから 
 ずっと見ていて、
 かっこいいなと感じていました。
 それが大きなきっかけです」

佐々木
「今はそうかもしれませんが
 昔はどうだったんですか?」

遠藤さん
古臭いなって印象がありましたが
 大人になって社会に出たときに
 それがとても魅力的だな…
 こんなに健康的でやりがいのある
 仲間の絆も強い
 美しい仕事はなかなかないと思いました」

農業の1年がスタートするこの時期は、
ビートやジャガイモを畑に植える作業で
大忙しという正人さん。
生産者としての自覚と誇りを持ちながら、
充実した毎日を送っています。

ところが遠藤さん。
実は前の職業異色ということで
早速あぐり一行は遠藤さんのご自宅へ
うかがうことになりました。


2015年05月16日(土) |  実は…ミュージシャンだった♪

おじゃましま~す!

すると…

森崎「ギターいっぱいあるけど??」

藤尾「カッコイイ~」

森崎「何このギター?」

遠藤さん
「実はもともと東京で
 アコースティックギターリストそして
 ギター教室の経営など音楽家として
 仕事をしておりました」

正人さんは2008年に
メジャーデビューを果たした
アコースティックギターリスト。
さらにアーティスト活動をする傍ら、
音楽教室も営んでいた方なんです。

現在ご自宅の2階は音も出せて
レコーディングもできるようになっています。

とここで「北海道の恵みの雨」をイメージして
演奏していただくと…

ジャンジャンジャン♪♪
(爽やかなでなおかつ、疾走感あふれる曲を
 演奏して下さいました)

パチパチパチ

佐々木「すごい~!」
藤尾「何なにスゴイ!」

月に1~2回程度のライブ活動も行っている
という正人さん。
アーティストとして音楽を届けるのはもちろん
生産者ならではのトークを交えながら、
農業の魅力を発信しています。

森崎
「憧れの地・東京でミュージシャンという
 道もあった訳じゃないですか?」

遠藤さん
「農業をすることで音楽農業の良さ
 伝えられるメリットがあるんじゃないかな
 という考えに変わったんですよね」

森崎「そうか~」 

コンテストでもギターの技を披露。

藤尾
「農業ってチカラ仕事じゃないですか? 
 そういうのは大丈夫でした?」

遠藤さん
「逆にいい運動になって
 農家健康法みたいな…あるように感じる!」

藤尾
全て前向きな答えが返ってくる!」

藤尾
「話していて農家さんになりたいって
 気持ちになってくるもん」

遠藤さん
農家さんは絶対良いです!
 憧れられる職業だと思います」

森崎
「こういう風に自分のやっていることを
 良いですよ!おススメしますよって
 言える人を求めていました」

遠藤さん
「農業は1番かっこいい仕事だと思っています」

藤尾
「うわ~ちょっとマイルドにした
 リーダーに見えてきた」

佐々木「熱い想いがね!」

藤尾
「リーダーと言ってること一緒だ」

さてここで、あぐり王国をイメージして
即興で曲を作ってもらうことになりました。

曲のイメージは
森崎
「土にまみれてはしゃぐ子供の姿とか…」
藤尾「緑も頑張っているぞ…」

するとジャララ~ン♪
ンジャッンジャッ…ポロロローン♪
(素晴らしい壮大な曲でございます…)

曲を聞いて…

森崎「うわお!爽やかな曲だなね」

藤尾「すごい~カッコイイ

佐々木
「最初は柔らかく入ったのですが
 途中からテンポアップして
 明るいイメージになって」

森崎「もう応援してるよね!」

あぐり一行も大感激でした。


2015年05月16日(土) |  パワフルな奥様登場!

とここで気になるのは…

藤尾
「僕思うんですけど
 めちゃくちゃモテると思うんですよ」

佐々木「ステキ過ぎますよね」

藤尾
「彼女さんとかいるんですか?」

遠藤さん
「あの~農業をやっていく上で 
 女性のパートナーは
 必要だと思うんですよね。
 僕もすごく大事にしておりまして…
 ボクの奥さんが…」

佐々木「えっえっ!?ちょっと…??」

森崎「結婚しているんだ…」

すると突然、乱れる佐々木アナ

佐々木
「ちょっと待って下さいよ」

あ~ら!可愛らしいリボンを投げ捨てて
しまいましたよ~(笑)

佐々木
「え~でもどんな方なんだろう?」

遠藤さん
「小柄なのにパワフルで
 ボクが好きになった魅力的な女性です」

佐々木「感服…」

みんな大爆笑です

ビートな苗をトラックに積む作業をされている
ということで早速伺いました。

藤尾「結構体力のいる仕事じゃないですか?」

「こんにちは~」

奥様の遠藤幸枝(さちえ)さん。

藤尾
「小柄な体で想いケースを運んでましたが
 大変じゃないですか?」

幸枝さん
「最初は大変でした!今は大丈夫ですよ」

ここで藤尾君も持ってみると…
「重いっ!!」

佐々木
「奥様軽々と持っていましたけど…」

藤尾「1日何個くらい?」

幸枝さん「100~200個くらい?」

森崎
「ハウスで苗が育って、
 畑に植え替える作業ですから
 こうして搬出する作業が大切ですよね」

奥様の幸枝さんは伊達市出身。
東京で5年間看護師として働き、
正人さんの就農を期に退職、そして結婚。
農家の嫁として正人さんをサポートしています。

森崎
「実際やってみてどうですか?」

幸枝さん
「看護師より楽しいです。
 自然と触れ合えますし
 地域の方々との関わりが密なので
 そこが楽しいです」


2015年05月16日(土) |  農業ほどやりがいのある仕事はない!

佐々木
「農家さんのお嫁さんというのは
 旦那さんの仕事を影で支えたり
 縁の下の力持ちというイメージがありますが
 一緒に頑張っているように思います」

遠藤さん
「女性が縁の下というイメージだと思うが
 今は農業に関わらず男性とか女性とか
 並列だと思うんですけど、
 それをもっと根付かせていきたいな…
 というのは2人で話すことです。
 農協青年部は男性しか行かない!という
 イメージがありますけども
 今回初めてJAきたみらいの青年部
 所属することを目指してみたり…
 これからの農業を女性がもっと活躍できる
 機会を作るよう先進としてやっています」

JAきたみらいでは青年部が農業に関わる
様々な勉強会やレクリエーションなどを行って、
部員同士の交流や連携を深めたり、
生産者の女性グループ「フレッシュミズ」でも、
料理講習会や加工品の企画を行うなど、
農業の未来を担う若者たち
積極的に活動しています。

さてここからは幸枝さんの自慢の手料理を
いただくことに…
小麦畑をバックに頂くメニューは
地元産ジャガイモ「男爵」を使った
カレー風味のインド料理「サブジ」。
そしてパンにマッシュポテトと
生ハムなどをのせて味わう「タルティーヌ」。
さらに生でも食べられる
地元名産サラダほうれん草の「サラダ」と
男爵の「ジャガイモプリン」です。

※詳しい作り方はレシピコーナーをご覧下さい!

森崎「おいしい~」

藤尾「甘いなあ」

佐々木
「サラダホウレン草はシャキシャキした
 食感も良いですねえ」

ジャガイモのプリンは
リーダ―も佐々木アナウンサーも
感動の味わい!

森崎
これうめ~
 ジャガイモが粗い感じだけど食感がうめえ」

佐々木「おいしい~」

森崎「カフェのデザートクラスです!」

さて今回取材してみて…

佐々木
「お二人の農業の考え方って
 みんながステキ・オシャレって観点を
 どんどん取り入れてる」

藤尾
「若い子にも興味を持ってもらいやすいよね
 若い子が興味を持てばブームにもなりますから
 農業のイメージが変わっていくと思います」

森崎
「もう農業ブームは来ているんですよ」

遠藤さん
「農業は3Kという印象は
 随分前に終わったと思うんです」
遠藤さん
「仲間の絆もすごく強くて、
 こんなにやりがいのある仕事は無いと思います。
 それをボクは音楽を通して純農boyとして
 北海道農業・日本の農業をPRしていきたい」
幸枝さん
「嫁ぐのを迷う方もいらっしゃると思いますが
 実際に嫁いだら真逆で普通のビジネスマンとか
 OLさんよりオシャレも出来るし
 家族経営なので人間関係のストレスもないし
 すごいおいしいものを食べられるし
 お嫁さんにどんどん来てほしいし
 嫁いだらたくさん良いことがあることを
 知っていただきたいと思いますし
 そのために活動していきたいです!」

森崎
婚活イベントがあったら
 司会で呼んでくださいよ」

幸枝さん
「いいですか?嬉しい!」

佐々木「私は参加しますけど…」

皆さんこんにちは。
来月美唄市で行われる婚活イベントの紹介です。

「美唄で婚活!ビバコン」は、
美唄市内で農業を営む独身の男性が
花嫁さん候補の女性と出会うために
毎年夏と冬にJAびばいが行っている
婚活イベント!

今年夏のビバコンはお店で美唄名物を食べながら
親交を深めるよ~!落ち着いた雰囲気で
気軽にお話できる時間を大事にしているんだって。

この夏のビバコンは来月21日(日)。
詳しくはJAびばいのホームページか
ご覧の電話番号までお問い合わせください。
前回の「ビバコン」では3組のカップルが
誕生したんだって!
次に出会うのはあなたかもしれないよ~
以上もんすけの週刊あぐりニュースでした。

-------------------------------------------
《ビバコン2015爽風会》
日時:6月21日(日)16:00~
開催場所:美唄市内

《女性の参加者募集》
・30~40代の独身の女性15名ほど
・参加費は無料(交通費は自己負担)

■問い合わせ
 JAびばい 0126-63-2165
 ホームページ http://www.ja-bibai.or.jp/


2015年05月09日(土) |  ♯337 道総研畜産試験場で自給飼料を探る編

森崎「うお~立派だなあ」

佐々木
「今回はなかなか
 立ち入る事が出来ない
 施設にやってきました」

やって来たのは新得町のとある施設。
さあどんな施設なんでしょうか?
一緒にお勉強してくれるあぐりっこを
ご紹介!今回のあぐりっこは
元気いっぱい男の子コンビ!
特技は陸上、
6年生の今井大賀(タイガ)君に
動物が大好きでいつも笑っている
4年生の毛利公耀(タカアキ)君です。

佐々木
「今日私たちが来ているのは…
 北海道総合研究機構
   畜産試験場」

森崎「ということは?」

タカアキ
ちくさんだから~に関係あること?
 牛乳とか??」

森崎「牛とか牛乳の他は?」

タイガ「う~ん難しくなるなあ…」

実はこちらの施設、
北海道の畜産の未来の姿を
見ることができるというのです!

佐々木
「ちなみにですが…
 みなさんペットは飼ってないですよね?」

タカアキ「いない」

タイガ「ザリガニ」

佐々木
「今日のある施設は…
 テレビに映るのが初めてかもしれません」

藤尾「何何なに?それスゴくない?」

森崎
「今日はいつもと違うぞ!緊張感がある!」

ということで今回は
私たちの食卓の未来が見える
畜産試験場を探ります。

お話をうかがうのは
家畜研究部技術支援グループ 
宝寄山(ほうきやま)裕直さま
「ここ畜産試験場では豚や牛の品種改良
 エサや飼い方の研究をしたり
 病気の予防法に関する研究をしています」

こちらの施設では様々なグループに分かれ
専門的な研究を行い、
科学技術という側面から 
畜産王国北海道を支えているのです。

森崎「これが敷地全体図?」

宝寄山さん「一部なんですか…」

森崎「すごい大きさだ」

宝寄山さん
「敷地全体では1600ヘクタール弱!」

研究のために育てている家畜の
畜舎が色々あります。

宝寄山さん
黒毛和牛を中心に肉牛を
 約600頭飼って研究をしています。
 離れた所にあるのは豚の施設。
 衛生的に非常にシビアで離れていて
 実は私も入ったことはありません!
 豚を管理する人以外は入らない」

森崎「へええ~」

宝寄山さん
「羊もいますしニワトリもいます」

佐々木「ニワトリも!」

宝寄山さん
「乳牛は家畜の病気のための研究で
 飼っています」

宝寄山さん
「こちらは畜産試験場の全景を表したもの」

森崎「模型の部分はどの辺り?」

宝寄山さん「(赤い囲)ここです」

森崎「えええ~広い!」

宝寄山さん
「端から端で約10キロ。東西で5キロ」

森崎「忘れ物したら大変だなあ」
 
広大な敷地で研究を行っている
こちらの畜産試験場ですが
まずは豚の研究について学んで行きましょう!

教えていただくのは
家畜研究部 中小家畜グループ
岩上 弦太郎さんです。
どのような研究をしているのかというと…

岩上さん
「ここでは豚の品種改良をしています。
 いっぱい子供が生まれるように!
 早く育つように!
 そういうエリート達を選びをしてます。
 またブタたちがどうやったら
 いっぱい産んで大きくなるのか?
 そしてどうやったらお肉がおいしくなるか
 そういう研究をしています」

森崎
「ブタの飼い方の面で言えば…
 あなた長けてる!」

藤尾
「ぼくはもう豚の飼い方に関しては…
 約16年の付き合いなので!
 ポイントはほどよいストレスを 
 与えてやる」

ところで皆さんよくスーパーで
「SPF豚(とん)」という文字を
目にしたことはありませんか?

SPF豚とは豚の生産性を高めるために、
豚の発育を低下させたり、
死亡させたりする‘特定の病気’を
排除する環境で育てた豚のこと。

柔らかい肉質が人気なのですが、
このSPF豚の品質に関わる
豚の品種改良をこちらで行っているんです。

まずその豚の名前はというと…

岩上さん
「ハマナスW2(ダブルツー)」

藤尾
「なんだか線路の上を走っていそう!」


2015年05月09日(土) |  ハマナスW2(ダブリツー)とは?

では早速ハマナスW2について
詳しく学んでいきましょう。

佐々木
「ハマナスW2(ダブルツー)は
 お肉としては出回っていないんです」

岩上さん
「豚では一般的に3つの特徴ある品種
 掛け合わせていって
 三元交雑豚(さんげんこうざつとん)
 という豚を皆さんが食べていると思います」

一般的に私たちがよく食べる
三元交雑豚(さんげんこうざつとん)を
作るのに大事な役割を担っているのが
「ハマナスW2(ダブルツー)」ということ。

どんな役割なのかというと…

岩上さん
「ハマナスW2は子豚をいっぱい産んで
 子豚を育てるのが上手
 大ヨークシャー種の品種の系統。
 そしてランドレースという品種も
 子豚をいっぱい産んで育てるのも上手。
 その二つの品種を掛け合わせて
 雑種のF1雑種になることで
 さらに子豚をいっぱい産んで
 育てることが上手になります。
 ただお肉の味に関しては
 おいしくなるように改良していないので…
 そこでデュロックというお父さんが出てきます。
 デュロックはお肉が美味しくなるように!
 早く大きくなるように…!と選んでる」
岩上さん
「いっぱい子豚を産むお母さんと
 美味しいお肉を作るお父さん
 そこから生まれてくる三元交雑豚は
 いっぱい産まれて、
 さらにお肉も美味しいという
 特徴を持っているんです」
 
あぐり一行「へええ~~」

藤尾
「その良いとこ取りをするための
 いちばんベースになるハマナスW2を
 ここで開発・育成している!」

森崎
「三元にはそうい意味が込められていたんだ」

スーパーで良く目にする豚肉は
味や食感、そして安定供給など
様々な観点から選ばれた豚たちを
掛け合わせた結果、
生まれた肉だったのです!
そこで…

佐々木
「今回は本当に本当に本当特別に
 こちらの人でも簡単に立ち入ることが
 出来ないと言っていた施設に
 入れて頂ける
 
“特定の病気”を排除する特別な環境で
育てられているハマナスW2が育つ豚舎の
取材許可がもらえたのですが
6名しか入れないんです!

ハマナスW2が育つ豚舎は、
いろいろな菌が入り込むリスクを
少なくするため
本当に限られた人しか入ることができません。
しかも入るためには厳しい条件があります。

岩上さん
まずお風呂に入ってもらいます。
 シャワーで髪の毛から身体の隅々まで
 洗っていただきます」

藤尾
「つまりノーメークの状態で
 カメラがまわる!ということ」

佐々木「ノーメイクは厳しい…」

体に着いた菌などを持ち込まないように
全身を綺麗にしなければいけません。
さらに持ち込むものは
すべて滅菌消毒しなければいけないのです!

そして…

森崎
「先日ふれあい広場に行ってきました」

岩上さん「ミニ豚とかいましたか?」

森崎「いたかもしれません…」

岩上さん
「ふれあい広場で触れ合った場合は
 ご遠慮いただいております」

豚舎に入る前の四日間、
犬や猫など哺乳類との接触があると

豚舎には入れないんです。
ということで今回豚舎に入るのは、
あぐりっこ2人と藤尾くんに決定!

2015年05月09日(土) |  立ち入り禁止?あぐりっこが初潜入!

森崎
「ここからは選ばれた人たち…
 すなわちあなた達しか入れません」

タカアキ「すごいワクワクしている!」

タイガ「責任感もある!」

岩上さん
「ここは準規制区といいまして
 奥に豚舎がありますが
 その前の段階でこちらもあまり人が
 入れない場所となっています」

まずは靴の消毒です。

岩上さん
「病気がない環境を守るために
 しっかりと消毒をして中に入ってもらいます」

では三人が境界線を越えました!

藤尾「人の気配が全くしないよね…」
タカアキ「ばんがりま~す!」
タイガ「行ってきま~す」

それではテレビ初公開!?
ハマナスW2の原種がいる豚舎へ入ります!
まずやらなければいけないことが…

岩上さん
「シャワーに入って髪の毛・体を洗って
 入口とは反対側の扉から
 そのまま出て行ってください」
 
では頑張って体をあらいます。

タカアキ
「いつもは普通に洗っているけど
 今回はキレイにすみずみまで洗ってる!」

体もキレイになって服装もチェンジ!
ここからは家畜研究部中小家畜グループ
甲田洋子さんにお話しを伺います。

甲田さん「よろしくお願いいたします」

タカアキ
「柵とかが厳重になっていて
 外から入れない感じ…」

藤尾
「お風呂に入る前は準規制区でしたが
 お風呂あがった瞬間から規制区!
 普段は関係者以外は入れないですよね」

この規制区には滅菌消毒してないものは
持ち込めません。
みんなが着ている服、
そして撮影用のカメラは
前もって滅菌消毒したものを使っています。

甲田さん
「子豚がいる分娩豚舎にご案内します」

分娩豚舎ということは子豚がいるかも…
はやる気持ちを抑え豚舎に入ったら
洗濯し滅菌消毒済みの清潔なつなぎに
着替えます。長靴も履き替え、
マスクに帽子で準備完了!
いよいよ豚がいる部屋へ…

藤尾
「うわ~カワイイ!」

タイガ「かわいすぎる!」

お乳を激しく吸う赤ちゃんブタちゃん。

タイガ「奪い合いみたいな感じ…」

甲田さん
「1時間に1回のペースでおっぱいタイム。 
 30秒くらいしかおっぱいが出ないんですよ」

タカアキ「え~だったらすごい争いだ」

甲田さん
「ブタの健康を保つために
 部屋の温度は20度に保っています。
 子豚は寒さにとても弱いので
 子豚用のヒーターを用意しています」

藤尾
「快適に暮らせるための設備が揃ってる」 

このように徹底管理された場所で
品種改良が行われ誕生したハマナスW2。
私たちが普段何気なく食べている豚肉には
こんな秘密があったんです。

甲田さん「抱っこしてみる?」
とにかくカワイイ子豚達!
さっそく抱っこしてみると…

タイガ「柔らかくてフワフワしてる」

タカアキ
「すごく重みを感じてフワフワだった!」

じゃ~ん もんすけです。
北海道民も大好きな豚肉!
体に必要な栄養が含まれているものなんだよ。

天使大学看護栄養学部 荒川義人教授
「豚肉は他のお肉に比べて
 ビタミンB1が多く含まれている。
 ビタミンB1は体の中でデンプンから
 エネルギーを作るときに必要なビタミン。
 したがってB1をとることで
 スタミナアップに繋がりますね。
 ニンニクやニラなどと一緒に食べると
 ビタミンB1の吸収率がアップして
 体の中でB1が長く役割を果たします」

大切な命をいただいて、
健康な体を作りをしていこうね~


2015年05月09日(土) |  牛肉の食べ比べで何が分かる?

佐々木
「ではみんなお肉を食べましょう!
 みんなで食べるお肉はハマナスW2!」

お店に出回ることはほぼ無いという
はまなすW2を今回、特別にいただきます。

森崎
「命を頂いて私達は生かされているんだから
 感謝して食べようね」

いただきま~す!

タカアキ「めっちゃくちゃおいしい!」

「子豚の発育が良い」というハマナスW2。
柔らかい肉質でとっても美味しい肉でした。

佐々木
「畜産試験場では豚以外にも研究していると
 話していましたね。
 実はアンケートをいただいてきました。
 これから2種類の牛肉を食べてもらいます」

続いては牛肉の簡単な食味検査。
AとBの肉はあるものを変えて育てられた肉。
香り 味など、どのような違いがあるか
食べ比べしてみよう!

Aのお肉は…
タカアキ
「すっごいおいしそうなジューシーな香り」
森崎「やわらかい…」

この味を覚えておいて、次はBのお肉を試食。

タイガ
「柔らかさはこっちの方がすごい感じ!」

藤尾「脂の強さはBの方がある」
森崎「脂強いね。こっちね」

食べた感じを思い出し、
しっかり記入したら…

佐々木
「このアンケートを持って
 今度は牛肉を学びます」

ということで移動してきました。
全身着替えました。

森崎「これもなかなかですよ~」

家畜研究部 肉牛グループ
遠藤 哲代さん
「外から病気を持ち込まないため。
 そして持ち出さないために
 外部から来た人には着替えてもらっています」

佐々木
「さきほど私達お肉を食べて
 アンケートに答えてきました」

佐々木
「Bの方が柔らかくてジューシーだと
 感じたんですが
 好みで言うとAが好きという感じで…」

遠藤さん
「一番違うのはエサが違うということ」

タカアキ
「エサだけであんなに違うんだ…」

遠藤さん
「そうなんです」

遠藤さん
「肥育牛は草よりも穀物の量が非常に多くて
 畜産試験場では穀物をできるだけ減らして
 栄養価の高い飼料を与える研究をしています」

「牛のエサ」の研究。
実は私たちの食卓にとても関係が
あることなんです。
それはどんなことなんでしょう。

2015年05月09日(土) |  国産のエサを目指して…
遠藤さん
「こちらの牛が一般的な飼い方をしていて
 穀物の給与が非常に多い牛です。
 牧草を乾燥させた干し草の他に
 (配合飼料として)トウモロコシ・大麦
 ふすま(小麦の皮)・大豆のカスなどを
 1日に10キロぐらい食べます」

そしてもう一方こちらの牛のエサが…

遠藤さん
「これはトウモロコシサイレージ。
 エサ用のトウモロコシを発酵させたもの」

実は先ほど食べた牛肉は
一つは配合飼料と干し草の
一般的なエサで育てた牛、
もう一つは配合飼料を4割減らすかわりに
トウモロコシサイレージを加えた餌を
食べて育った牛だったんです。

遠藤さん
「実はAの牛がトウモロコシサイレージを
 食べた牛になるんです」

森崎
「Aが好きです!」

森崎
「Aはとってもおいしかった!」

遠藤さん「ありがとうございます」

森崎
「あれは何枚でも食べられそうです!」

森崎
「Bは脂がのって美味しいよ。
 美味しいんだけどボクは2枚でギブアップ。
 Aを食べたときに何てフレッシュなんだろう。
 肉質も柔らかいと言いながら歯ごたえがあり
 肉汁がほとばしってくる!
 これぞまさにジューシーな牛肉だ」

エサの違いが
肉質や味、脂にも
関係するという事は
あぐりメンバー全員が実感しました。
しかし遠藤さんの研究は私たちの食卓に
もっと深く関係する事なのです…

遠藤さん
「穀物がほとんどが輸入物になるんです。
 いま非常に穀物の値段が高く 
 なっていますので
 エサ代が非常に高くなってしまう!」
遠藤さん
「仕入れる国の作物が
 病気などが発生してしまうと
 使いたいのにエサが使えなくなってしまう。
 なの自分の国で使うエサは
 確保しないと
いけない
 というのがあります」
肉牛を育てるために重要なのが
トウモロコシや大豆カスなどの「配合飼料」。
現在は輸入に頼らざるえない状況なんです。
そこで遠藤さん達は、
道内で栽培したトウモロコシを使ったエサ
「トウモロコシサイレージ」を使って
安全安心な肉を安定供給する
研究をしているんです。

森崎
「ついに新時代!
 北海道の穀物で畜産物が食べられるという
 入口に来ているわけですね!」

遠藤さん
「やっと来たとう感じです。
 相手が牛という生き物なので
 計算したエサを思うように食べてくれない
 時もあるし難しい所もあるんですが…」

遠藤さん
「あと10年20年で国産のエサになるよう
 頑張ります!」

森崎
「君たちの食べ物の未来は明るい。
 そして僕たちも待つために長生きしよう!」

北海道総合研究機構 畜産試験場は
私たちの食の未来予想図をしっかりと
研究してくださっているところでした。
みなさん、これからも頑張ってくださいね~

さてここでおまけ…
北海道開拓期を支えたどさんこ。
荷物を運搬したり、農耕作業をしたり
ほんとうに北海道の歴史を支えて立役者。
とっても優しい目をしていました。
しかもあぐりっこにも懐く懐く…

なでなでしまくるタカアキ。

佐々木「君はすごいなあ」




TOP(全件表示)