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2018年06月02日(土) |  頼りになるホルクラ!
帯広農業高校は、1920年に十勝農業学校として、
その歴史が始まり、
以来、日本の農業を支える人材を
数多く輩出してきました。
現在も札幌ドームおよそ20個分という
広大な敷地の中に、様々な施設を備え、
農業を志す若者たちが、
専門的な勉強に取り組んでいます。

酪農科学科3年 畜産実習授業

「おはようございます!」

平山 隆一郎先生
「今日は乳房の毛を焼きます。
 やったことあるよね。
 何のためにやるか分かりますか?」

生徒「衛生管理…」

平山先生「衛生管理すると何がいいの?」

生徒「乳房炎…」

平山先生
「そうだね。乳房炎を防ぐために毛を焼く!
 毛を焼くと乳房の細菌ば減るし
 さらに搾乳しやすくなる!」

乳房の毛焼きの実習。
まずは牛が動かないように、
ロープで柵に結びつけることから
始めるのですが…


生徒「あっダメ!あ~うわああああ」

先生「危ないよ!危ないよ!!」

走っていく牛。それを追いかける生徒。

平山先生
「ホルクラにロープの巻き方
 教えてもらって!」

(森崎)
酪農科学科の中でも、ホルクラの面々は、
牛使いのエキスパートです。
先生からも生徒からも
頼りにされているんだそうです。

生徒
「輪っかある方を通せばいいの?」
「どれくらい締めればいいの?」

筥嵜さん「結構強めで大丈夫!」

バーナーで毛を炙る。

先生
「こんな感じでどんどん焼いてく。いいか?」

生徒「怖いんだけど…」「めっちゃ煙の臭いする」

 

(森崎)
おっかなびっくりの毛焼きが始まりました。
アチチ!炎を当て過ぎだって!
お手柔らかに願いますよ…アチアチ!
熱いな~、まったく~、モ~!
(牛の気持ちを代弁するリーダー)

一方こちらはホルクラの筥嵜さん。

生徒「めっちゃうまい…」

部活動で、毎日牛と接しているホルクラ。
さすがだな~まったくモ~!

筥嵜さん
「これはね~
 最後は穴のところにキュッと入れて
 まとめてOK!」

生徒「いえ~い。あははは」

酪農の実習では一目置かれる存在。
普段はごく普通の高校生。

そして、部活動が始まると-


2018年06月02日(土) |  共進会前日にトラブルが!

ホルスタインクラブは、
今年度1回目の共進会への参加を
翌日に控えています。
牛の年齢や状況によって細かくクラス分けされる
共進会で2つのクラスにエントリー。

部員は出品する牛の
最終的な手入れに余念がありません。

筥嵜さん
「鮮明に見えた方が牛の形がキレイに見えるので」

共進会への準備として、
毛刈り作業は基本中の基本。
牛の骨格や肉付きをより美しく見せるため、
入念に刈り込みます。

筥嵜さん
「みんな~ごめん!あんね~
 ちょっと自分のツナギを汚れてないか確認して
 もし結構汚れてたら洗濯機で洗いたいんだよね。
 うん、今ちょっと確認してほしい!」

筥嵜さん
「はい!ありました。
 あの~コンテナの中にありました」

(森崎)
筥嵜さんはこの日、新入部員への指示や、
翌日の遠征の支度などで大忙し。
肝心な調教の練習になかなか進めません。

すると-

櫻井部長
「刈り残しくらい共進会の日に
 刈れば良かったのに!」

筥嵜さん「う~ん。頭悪かった…」

櫻井部長
考えろよ!
 今日ひかないとやばいんだからよ!」

筥嵜さん
「う~ん、残る!残るから!もう残る!」

櫻井部長から、
キツめのダメ出しを喰らってしまいました…。
筥嵜さん、めげずに頑張って!

(森)
陽も傾きかけたころ、ようやく調教サークルへ。
牛をリードする技術は、より良い姿勢で歩かせて、
美しさをアピールするために、とても大切な要素。
牛とのコミュニケーション能力も必要とされます。

筥嵜さん
めんこいですね。やっぱり。
 みんなで一生懸命お世話してきてるんで
 う~んなんか~
 愛着というか…何と言うか…
 そういうのはありますね!」

(森崎)
牛をリードするための器具、
頭絡(とうらく)を取り付けようとした時、
大変な事態が起こりました。

筥嵜さんのいう事を聞かなくなる牛。

筥嵜さん
「はいはいはい。ちょっと待って…
 待って待って…」

筥嵜さん
「わ~待って待って!
ごめんごめん!」

あれあれ?なんか様子が…
あ~っ!牛が暴れ出しちゃった! 
コレ、ど~なっちゃうの?

筥嵜さん
「ちょっと待って…いやいやいやいや…
 ごめんごめんごめん」

子牛と言っても、暴れだしたら
女子一人の手に負えるものではありません!
ここは、男子の出番! 
力を合わせて、暴れている子牛を捕獲せよ!

生徒
「角に追い込もう」
「横になって!横になって」

筥嵜さん「ごめんごめん…」

囲んで、追い込んで…そう!

生徒「いいぞ!いいぞ!」

は~捕まえた~!離すないでね慎重に…。

筥嵜さん
「いやいやいや…
 本当にごめん。本当にごめん。
 いやいや…みんな本当にごめん」

なんとか事は収まったものの、
翌日の共進会に向けて不安が募ります。

2018年06月02日(土) |  熱意はあるのに空回り…

(森崎)
改めて頭絡(とうらく)を装着します。
心配した3年生の、
佐藤柊誠君が手伝いに来てくれました。

佐藤くん「何してるの?」

筥嵜さん「えっ!?」

佐藤くん「君ここ持ってないと!」

筥嵜さん「ごめん…ありがとう…」


筥嵜さん、動揺を隠しきれません。

筥嵜さん
「あの~全部自分のせいです。
 この頃、毛刈りばっかりだったんで…
 あんまり、ひく練習ができてないんで…
 ちょっと…頑張ります…」

筥嵜さん「はいはい…いいよ…」

結局、この日筥崎さんは、
調教に納得のいく時間をかけることは
出来ませんでした。

翌日にかける意気込みは、熱いんですが…。

筥嵜さん
「今年初めての共進会で
 この子も初めての共進会なんで
 ちょっと…う~んやっぱり……
 まあしっかり準備…
 一生懸命準備してきたので
 少しでも…うーん
上位に入れたらなと思います!」

櫻井部長「あと5分!」

佐藤くん「コイツ結構いいわ!」

一方、柊誠君がリードする牛は、
順調な仕上がりの様です。

櫻井部長
「初産だからね。
 乳房の位置が高いし、良いと思う!」

そして、この日の活動が終わる時…
櫻井部長
「いや…そんな寒い中、疲れさせたら
 逆に明日暴れると思うけど…」

筥嵜さん
「う~~~ん。10分だけ!」

櫻井部長
10分ひいても変んないべ。そんな今日で」

筥嵜さん「う~~~ん」

櫻井部長
「だから先にひけば良かったのに。
 毛刈りしないで!」

筥嵜さん
「だからまあ…そうなんだけど…」

筥嵜さん
「あっごめん。
 牛通るからちょっとあけてもらっていい?
 ありがとう…
 はいはいはい(再び暴れ出す)
 はいはい。ほーほーほー」

ミーティング。

櫻井部長
「明日、共進会なんで…
 基本的にはそこの2人(筥嵜さんと佐藤君)が
 牛をひくんで、
 みんな少しでもサポートできるように
 頑張ってください!」

部員「はい!」

生徒「長靴キレイにね!」


2018年06月02日(土) |  いよいよ本番!みんなで心1つに!

(森)
この日の夜、
筥嵜さんが暮らす寮にお邪魔しました。

釧路出身の筥嵜さんは、入学以来、寮生活。
酪農科学科とホルクラに所属する、
生粋の酪農女子です。

筥嵜さん
自分の家が酪農家
 実家の酪農業をちゃんと学べたらなと思って
 入学しました」

物心がついた頃には、
牛舎を駆け回っていたという筥嵜さん。

ホルスタインクラブでは、
同級生の女子は一人だけ!
という立場で頑張ってきました。
そんな彼女にとって、ホルクラの魅力とは?

筥嵜さん
「一生懸命みんなでお世話した牛が
 入賞とかできると、
 やっぱりすーごい嬉しいです!
 そこでやりがい感じますね」

そんな共進会本番まで、待ったなしです。

4月27日。
ホルスタインクラブが参加する
今年度初めての共進会が、この日行われます。
場所は、帯広から少し離れた大樹町。

高橋先生「よし行きますか!」

部員「はい!」

バスは一路、大樹町へ―。

櫻井部長
「降りたらすぐツナギに着替えて長靴履いてね」

部員「はい!」

(森崎)
まずは、出品する牛の体を洗うのですが、
ここでちょっとしたトラブルが…

蛇口と持ってきた
ホースのサイズが合わない~!

カッターでホースの口を広げるなどして、
何とか括りつけてみたものの…

うわああああ

筥嵜さん
水!水!水!
 出ない!出ない!水出ない!」
なんと、水漏れを手でふさぐ、という力技です。
柊誠君の体を張ったファインプレイで、
水もバッチリ出ていますね!
逆境に立ち向かう先輩たちの姿を見てか、
後輩たちも必死になって、
なんだか一体感が出てきましたね~

2018年06月02日(土) |  美しさへを追及する!
(森崎)
さ~最終仕上げです。
美しさを追求するために、
こんなコトまでやるんです。
これ背筋(せすじ)の部分!
モヒカン刈りみたいに毛が残っているの、
解ります?

背筋が真っ直ぐだと、高い評価を得るので、
少しでも真っ直ぐに見せるため、
毛を立てたり寝かせたり
頑張ってます。

しかもなんと!
スプレーで固めたりと!
さながら美容師さんと、
晴れ舞台に臨む乙女のようではありませんか!

(森)
第47回、南十勝ブラックアンドホワイトショウ。

ホルスタインの共進会において、
全国的にも激戦区とされる十勝で、
半世紀近く続く由緒ある大会。

ホルスタインクラブの前に立ちはだかるのは、
凄腕の酪農家たち。
負けて元々!
胸を借りる立場で、審査に臨みます。
部員「頑張ってね!」

まずは、生後5~8か月の子牛のクラス。
リードするのは筥嵜さんです。

筥嵜さん
「みんなにいっぱい
 手伝ったりしてもらったんで頑張ります!
 ちょっと自信は…いや…ありま…
 いや自信というか…ちょっと…
 頑張りたいです!」

放送
「第一部。育成ジュニアクラスの出品牛は
 入場をお願いします」

2018年06月02日(土) |  いざ審査に挑む!どこまで食い込める?

(森)
いよいよ共進会が始まりました。
審査は、段階を分けて行われます。

まずは背筋を伸ばしてしっかりと歩いているか、
姿勢などが審査されます。

(森崎)
審査員が見ているときに、
いかに良い姿勢で牛を歩かせるか…
というのが、リード役の腕の見せ所です。
筥嵜さん、緊張の場面ですね。
ソツなくリードしているように見えますが、
結果は果たして…?
(森)
審査員は一通り見終えると、
上位から指名をして順番に並ばせます。
指名と並び替えが進む中、
ホルスタインクラブの牛には、
お呼びがかかりません。
指名されたのは最後から2番目。
櫻井部長
「とりあえず歩いている中では
 この順位だよと指名して…
 今度は止まった状況と
 後ろから見てどうかで、
 また順位を変えていく」
(森)
続いて体の輪郭がハッキリしているかなど、
体型が審査されます。
ここで順位が入れ替わることもあるのですが-

放送「ありがとうございました」

(森崎)
う~ん結果はそのまま。下から2番目。
いや…残念だったね。

部員「お疲れ~」

筥嵜さん「お疲れ~」

櫻井部長
「やっぱ坐骨上がるな…何て言われた?」

筥嵜さん
全体的にゆるいから
 この順位にしましたって…」
筥嵜さん
「全体的にゆるい部分が多いなってことなので
 ちゃんと次は上位に行けるように
 頑張りたいです!」

2018年06月02日(土) |  彼らの闘いは始まったばかり

佐藤くん「頑張ってくるわ!」

部員「頑張ってください!」

(森崎)
落ち込んでもいられません!
今度は柊誠君がリードする、
出産経験あり・2歳半のクラスがスタート!

部長
「ここここ、ここなんだよ…頑張ってほしい」

部長
「審査員悩んでるんだよ…
 良くて2番目くらい…」
部長
「審査員によって
 どこを見るかで順位が違うような感じ…」
(森崎)
このクラスは4頭の出場。
一次審査を終えた時点では3位。
櫻井部長
「チクショー惜しいな…
 普通にな…3番だからね。
 あそこの牛に見劣ってないってことは
 すごいよね!」
最終結果も4頭中、3位。
捉え方の難しい順位ですが、
本人たちは今後に向けて、
大きな手ごたえを感じたようです。

佐藤君「いや~惜しかったな」

櫻井部長
「でも十勝の共進会まで楽しみだよ」

2週間後に、
十勝最大級の共進会を控える
ホルスタインクラブ。

彼らの闘いは始まったばかりです。




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