キムチなどの漬物に・・。 炒め物やスープ、そして鍋にも。 様々な料理に彩りと豊かな食感を与える食材、 白菜! 北海道を含め、 全国各地で生産されている野菜ですが、 一般的に白菜は、消費の増える “秋から冬にかけてが旬の野菜” と言われています。
北海道は、これから夏本番!という時期に、 驚きの栽培方法で、 道内トップクラスの品質を誇る、 白菜生産が行われていたんです!
今回のあぐり王国ネクストは、 いま話題の人気料理研究家を迎え、 白菜の生産を学ぶ!
森結有花アナウンサー 「玉ねぎ生産量日本一の北見市に やってきました!」
森崎博之リーダー 「今日も広大な右から左まで ぜ〜〜んぶ玉ねぎ畑っていうのを 見れるんでしょう!」
森アナ 「北見なんですけど玉ねぎじゃないんです!」
森崎リーダー 「えええええっ 北見と言えば玉ねぎでしょう!」
森「ぎゃはははは」 リーダーのオーバーアクションがつぼに入る
森アナ 「こちらでは白菜も生産している! しかも栽培方法にこだわっていて かなり品質の高い白菜が栽培されているそう!」
森崎「へえ〜楽しみだ!」
森アナ 「そしてリーダー! 今回また駅前から初めていますが…」
森崎 「駅で白菜を栽培している?面白い栽培方法だ!」
様々なゲストが北海道の農業や食の魅力に触れる ゲスト企画! 今回、番組が迎えたゲストとは!?
森アナ 「それではおよびしましょう。どうぞ!」
ファン インソンさん 「はじめました。 ファン インソンと申します」
森アナ 「おキレイな… ただ1つ大事なお知らせがあります。
いんくん。男性です!」
いんくん「男です」
森崎「えっ!同性ですか!?」
森アナ 「同性です!同性です!」
森崎 「見えますか?同性に?見えてます?」
森崎 「俺たち一緒に風呂入れるんだよ(笑)」
韓国・ソウル出身の料理研究家、 ファン・インソンさん。
“インくん”の愛称で親しまれる彼のルックスは、 「可愛すぎる料理研究家」として話題に。 美容や健康を意識した韓国の伝統料理や 最新のフュージョン料理など、 知識とアイデアを織り交ぜた独創的な料理が、 高い支持を得ているのです。
森崎「日本長いんですか?」
いんくん「今4年目です」
森アナ 「北海道は来た事ありますか?」
いんくん「3回目です」
森崎リーダー 「どんな印象をお持ちですか?」
いんくん 「野菜が大きいイメージがあります」
森崎リーダー 「今日は広大な北海道の畑を見て頂きましょう」
いんくん「ありがとうございます」
リーダー「イン君どうですか?この風景」
いんくん 「初めてみました!こんな広い畑」
リーダー「いいでしょう!全部農産物ですよ」
いんくん「全部?」
リーダー「全部ですよ!素敵ですよね〜」
森アナ 「あちらでお待ちなのが生産者の橋場さんです」
森崎 「橋場さん。どうぞよろしくお願いいたします。 もうこれ以上ないレイバーンスタイルだね」
リーダー 「今日はキレイどころ2人連れてきました!」
橋場さん「はい!」
リーダー「いんくんと私です!!」
森 「ちょっと…!私は??」
森 「ここ一面が白菜ってことですよね」
いんくん「すごいですよね」
リーダー「白菜の面積広いねえ」
橋場さん 「今ここだけで 一町(ちょう)五反(たん)くらい」 ※約1.5ヘクタール
リーダー「うわ〜」
森アナ 「えっ!数的にはどれくらいなんですか?」
橋場さん「約7万玉かな?」
リーダー「7万玉??」
いんくん「想像できないですね」
リーダー 「いんくん近くで見てみませんか? どうでしょう?」
いんくん 「大きい!! いつもスーパーで買うのは なんか小さい感じなんですが…」
橋場さんが丹精込めて育てる、 青々とした大きな白菜。 北見は年間1500トンを生産する白菜産地で、 道内3位の生産量を誇ります。
品質の高い白菜を生産しているとのことですが、 栽培方法に、 どんなこだわりを持っているのでしょうか…
橋場さん 「ここは潅水施設があって…」
リーダー「潅水施設?」
橋場さん 「水を振って…野菜をみずみずしく 作っているんです」
橋場さん 「農業用水をダムからひいた潅水設備が ほとんどの畑についているんです。 それをひねったら出てくるんですよね」
森アナ「ほおおお」
リーダー 「水やりシステムってことですね」
白菜の栽培に重要な作業である灌水(かんすい)、 いわゆる水やり。
北見で行われる白菜の灌水には、 ダムからひいた水を農業用水として使う 「畑地かんがい」と呼ばれる仕組みが 取り入れられています。
富里(とみさと)ダムで大量に貯水された水を、 畑に設置された給水設備まで用水路で送り、 灌水しているのです。
リーダー 「どれくらいの量をまいているんですか?」
橋場さん「100トンくらい!」
リーダー 「100トン!? これ上水道だったら大変なことですよ」
橋場さん「使用料がすごいことになる!」
リーダー 「もうこんなにみずみずしい白菜になるんですか?」
橋場さん 「そうですね。潅水することで育ちが早くなる!」
リーダー 「へー潅水は水をあげて育てるだけじゃなく 促成にもつながる!」
橋場さん「そうですね」
リーダー 「潅水作業はいつくらいにやってるんですか?」
橋場さん 「夜から朝止まるくらいにしてやってます」
リーダー「昼間にやることではない?」
橋場さん 「暑い時って葉が焼けちゃうから。」
橋場さん 「水のってね…温度高いとなおさら…」
リーダー 「水滴がレンズみたいになって 葉焼けしちゃいますからね」
橋場さん「今でます…」
すると
森「キャー――」
リーダー「でた〜〜」
いんくん「すご〜〜い」
森「すごい!」
リーダー「予想外に出たね!」
森「すごい勢いですね」
橋場さん 「ああやって自動的に撒いていくんです」
リーダー 「四方八方に? はあ〜行きだけはトラックで引っ張るんだ」
森 「すごい範囲で水を撒いてませんか?」
橋場さん 「片側30メートル。両方で60メートル」
リーダー「すげ〜」
スプリンクラーを近くでみてみると―
リーダー 「キレイ!下から押し上げてる!」
橋場さん 「近場にも水が降るように!」
森「広い範囲に行くってことですよね」
橋場さん 「遠くに飛びつつ手前にも水をあげる!」
リーダー「浴びたいなあ〜」
森「確かにあの下に行ってみたい…」
ということでさっそく近くにいってみると…
森「うわっ!すご〜い。ヤダ!ぎゃっ」
ダッシュで戻ってくる森アナ
森アナ「無理!」
橋場さん 「適期なのをさわって… 葉っぱをはずして…」
包丁でカットしていきます。
森「うわ〜みずみずしいですね」
さていんくんも収穫体験!
リーダー 「上手上手!さすが包丁さばき良いですね」
橋場さん「ばっちり!」
いんくん「とりました〜」
リーダー 「なんか…橋場さんより速かったな」
橋場さん「そうだね!上手(笑)」
パチパチ…
リーダー 「いんくん、どうですか?白菜の収穫は?」
いんくん「楽し〜い!」
リーダー「何個いけますか?」
いんくん「1箱…」
森「これで終わり〜」
この畑では、 5人程度で1日最大3200玉程度を収穫。 出荷期間の6月中旬から10月下旬まで、 ほぼ毎日この作業は行われ、 新鮮な白菜が届けられているのです。
せっかくなので、 とれたての白菜を試食させていただくことに!
ザクッ
いんくん「良い音」
半分に切ると−
リーダー「キレイ!スイカみたい」
森「キラキラしている」
リーダー 「中まで水が浸透しているのが分かりますね」
さて一口食べてみると−
いんくん「甘い!」
リーダー「うまい!幸せ〜」
森「甘い!」
リーダー 「甘いし食感良いしみずみずしいし 噛んだ時に白菜の汁がほとばしるんですが その汁が甘い!」
橋場さん「うれしいです!」
リーダー 「生で食べたりしないんですか?」
橋場さん 「生ではね…あまり…」
リーダー「めっちゃ旨いよ!」
ということでひと口食べてみると…
橋場さん 「甘いですね…シャキシャキ!最高」
リーダー 「ほらっ!良かった〜」
じゃじゃん、もんすけです! 甘くてみずみずしい、北見産の白菜。 生産者が収穫した白菜は、 すぐに市内の出荷施設へと運ばれて、 とれたての鮮度を守るために、 真空状態で冷やしたあと貯蔵されます。
JAきたみらいでは高品質な白菜を生産するために、 地域一丸となって取り組んでいるんだよー!
JAきたみらい 竹次隆さん 「日照率が高い北見市で 灌水を充分にできることから 道内・道外に出荷していますけど 安定して病害などもなく 評価をいただいています。 収穫作業など手間はかかりますが 高品質なものを安定出荷・供給できるように 地域一丸となって取り組んでいきたいです」
北見産の高品質な白菜の出荷は10月下旬まで! 道内トップクラスの鮮度と美味しさを、 みんなも確かめてみてね!
森 「いんくんに白菜を使った料理を 披露してもらいましょう」
韓国・ソウル出身の料理研究家いんくんに、 白菜を使ったアイデア韓国料理を 教えていただきます!まず1品目は…
リーダー 「今日こんなみずみずしい美味しさを いただいたから、 そういうのが活きてくるといいんですけど」
いんくん 「フルーツ感をいかしてキムチにする!」
リーダー 「でもキムチって時間かかるでしょ?」
いんくん 「このキムチ発酵時間が全くないんですよ! すぐ作ってすぐ食べられる!」
とっても簡単! 詳しい作り方はレシピコーナーをご覧ください!
http://www4.hbc.co.jp/agri_recipe/list.php?selectdayforcal=20180630&selectmonthforcal=201806
森「白菜料理をいただきましょう」
リーダー 「チョーかわいいんですけど〜」
リーダー 「やばい!かわいい〜」
森 「そう言いたくなるの分かります」 女子力の高いお料理ですね」
まずはキムチサラダ。
橋場さん 「辛くないですわ!美味しい! このリンゴの甘みもあって!」
リーダー 「私は白菜巻き鍋を… うーん!煮込まれた白菜を噛むごとに 白菜の旨みを伴ったお汁が ブシャブシャくるんですよ! ずっと噛んでる間ずっと美味しい! ピリ辛のお肉と合う〜〜!」
森アナは白菜おにぎりをー 森 「美味しい! 白菜を湯がいているのにシャキシャキ! ピリ辛のご飯と合います!」
いんくん「…ぐふん…」
一行大爆笑。
ちょっと辛くなってしまいました(笑)
森 「お料理にしてみて白菜の魅力って ありますか?」
いんくん 「水分が多いのでサラダ感のある料理とか…
森 「収穫とかみてお料理とか変わりましたか?」
いんくん 「立派な白菜が出荷されるまでに すごい手間や努力がかかってるんだな〜って。 感謝する気持ちを持たないと!」
リーダー 「白菜が浴びている水。 ご自身が浴びたくなることも あると思うんですよ。 汗だくで作業している訳ですから… オレにこそ灌水してくれ!」
森 「それくらい大変な作業をされている…」
リーダー 「たまにはサングラスをはずして 童心に返るのも…」
みなさん、こんにちは! 今日は、新しくオープンした、 おでかけスポットのお知らせだよ!
先月、江別市野幌にオープンした 注目の施設「ゆめちからテラス」。
新鮮な野菜が並ぶ「のっぽろ野菜直売所」のほか、 地元のミルクを使ったソフトクリームが 楽しめる「プチキッチン オギオギ」や 道産小麦を100%使用する「パスコ夢パン工房」が あるんだって!
おいしい道産食材を「ゆめちからテラス」で ぜひ味わってみてね。
お・ま・け
いんくんも水浴びを…
リーダー 「なんかお二人ドラマティックですよ」
濡れてもキレイないんくんに…
森 「2ショットなりたくない!美しすぎる!」 ---------------------------------- 6月23日のクイズ 「北広島で今でも栽培されている 北海道米の原点となった品種は何か?」
正解は「赤毛」でした。
北海道…その名が付いてから150年。 農業と共に歩みを進めてきた、北海道の歴史。 中でも、主食である米は、この数十年で、 目まぐるしい成長を遂げてきました…。
30年前に誕生した「きらら397」から始まり、 「ほしのゆめ」や「ななつぼし」、 そして「ゆめぴりか」。 今や、大手外食チェーンのメニューや、 国内線ファーストクラスの機内食に 採用されるなど、 かつて「やっかい道米」と言われた北海道米が、 最上級の評価を得て、日本中に浸透!
しかし、こんにちに至るまでには、 先人たちの血の滲むような努力と、 農業技術の目覚ましい進歩がありました…。 命名150年の今だからこそ、 歴史・生産・流通…。 北海道米のすべてに、シリーズで迫ります!
今回のあぐり王国ネクストは…、 米シリーズ第1弾! 北海道米の歴史を、 農業技術の今と昔で体感します。
森結有花アナウンサー 「北広島市にやってきました! ここは去年できたばかりの 北広島市役所!」
森崎博之リーダー 「ここに球場もできるんでしょ! あっちだ!清宮〜頑張れ〜!」
森 「ますます盛り上がるであろう北広島市ですが 今回は北海道米の今と昔を 農業技術を体感することで知っていただこう…と」
リーダー 「どれくらい昔のことを言っているんですか?」
森「150年前!」
リーダー 「わおっ!今年は北海道命名150年ですからね」
森 「150年前の品種が今も作られているんです!」
リーダー 「えええええ〜」
森「いいリアクション!気持ちよかったです」
リーダー「どうして?どうして?」
森 「原点となるのが、その150年前の品種の米!」
リーダー 「えええええ〜まだ作っているんだ。 しかも、そっから始まっている!?」
では一緒に学ぶあぐりっこを紹介。
体力には自信あり!お調子者の小学4年生 高橋怜大人(レオ)君と 同じく小学4年生、マジメでがんばり屋さん! 松宮一加(イチカ)ちゃんの2人です!
リーダー 「150年前から北海道ではお米が作られて いたんだって!」
レオ 「確かに北海道150周年ですよね〜」
森「コメンテーター的な感じがありますねえ」
リーダー 「そんな昔から米食べられてたって知ってた?」
レオ君突然大きな声で 「知らなかった!!」
みんな大爆笑!
リーダー 「キャラが…キャラがあります!」
森 「150年前ってどうやってお米が作られて いたと思う?」
イチカ 「田んぼにどんどんどんどん植えてって それを10月くらいになったらパーッと刈って わ〜い!って…」
森「あはは。今はどうやって作られてる?」
イチカ 「今も田んぼに植えてダーッと刈って… わーい! 」
リーダーも一緒に「わーい!」
リーダー 「150年前の品種があると伺いましたが…」
三戸さん 「これがそうです! 150年前の北広島市で栽培に成功した 『赤毛(あかげ)』という米です」 森「あかげ?」
三戸さん 「今の北海道米の原点ですね」
三戸さん 「米作りの北限という言葉のがあって それが今の函館の大野町くらいまでが 米作りの北限と言われている」
リーダー 「したら北広島はもちろんですけど 上川のほうだって 全然お米作れないじゃないですか?」
三戸さん 「中山久蔵(きゅうぞう)さんという方が 北広島で赤毛の栽培に成功して それを全道に広めたんです」 リーダー「きゅうぞうさんスゲー!」
三戸さん 「赤毛がなかったら皆さんが食べている “ゆめぴりか”や“ななつぼし”は 作れなかった!」
リーダー「いや〜すげー」
森 「こちらは北海道米の系譜です。 ずっとたどっていって… 一番最初にあるのが、 今見せてもらった赤毛という品種です」
リーダー 「その後は坊主になるんだね(笑) 何なの?坊主って?」
三戸さん 「赤毛の毛をなくしたことで…」
リーダー 「そうか!毛がないから坊主なんだ!」
リーダー 「でも何で今これを育ててるんですか?」
三戸さん 「初めて中山久蔵さんが北広島で 栽培に成功した米を 後世に残していきたい!」
リーダー 「そんなの知ったら… 久蔵さん泣いてるんじゃない?」
三戸さん「喜ぶ?」
リーダー(空に向かって叫ぶ) 「まだ作ってるよおおおお〜」
北広島市 教育委員会 学芸員 畠 誠さん 「チャレンジすることを惜しまない人! 同じようなお米を育てたいという人に 無償でお米をと提供したり、 あるいは育て方を教えたり… とても長い間、栽培指導を続けていたそう」
稲作には向かないと言われていた北海道、 当時は、どんな苦労があったの?
畠さん 「川の水を引いて水田に使っていたんですが そうすると川の水が冷たくて、 うまい具合に育たないということで 暖水路(だんすいろ)ということで 迷路のようなものを作って水を這わせて それで温めて水田に注いでいたようです。 その他にお風呂のお湯を使って温めたとか そんなことが言われています」
三戸さんら生産者の「赤毛種保存会」が栽培する 赤毛米を北広島市や地元の商工会が中心となって 加工品を開発! 赤毛米を残そうと地域一丸となって PRしているんだって。
ほかにも、地元の小学生による田植えや、 収穫した米を給食に活用したりと、 久蔵さんの思いが受け継がれているんだよ!
今の北海道米は、久蔵さんら先人たちによって 支えられていたんだね!
さて、あぐり一行が学んでいる赤毛。 果たして、当時の田植え作業とは…?
森 「150年前は手植え… 何年前まで手植えだったんですか?」
三戸さん 「昭和45年くらいから田植え機がそこそこ出てきて 昭和50年代になると、ほぼ全ての農家で 田植え機を導入された時代ですね」
三戸さん 「大変ですよ… 腰が痛いですから!」
リーダー 「分かるだろっ!何言ってるんだ」
当時の田植えは、もちろん手植え! それでも工夫を凝らした、 こんな農具も使われていたんです!
森 「みたことない道具なんですけど…」
リーダー「まんま当時のものですか?」
三戸さん「そうです!」
森「何だと思う?」
レオ「転がして使う!」
リーダー「転がしてどうする?」
レオ「どうしよう…」
リーダー 「何のために転がすんだ!?」
イチカ 「線をつけて… そこに沿って植えていく!」
三戸さん「大正解!」
リーダー「すご〜い」