あぐり王国 放送内容

2009ǯ0328土
日本の農業の将来が・・・


現在、日本への食料輸出を
増やしたいオーストラリア、
またその他の国や機関と交渉が
進められています。

それは、コレからの
日本の農業を左右する
重大な交渉なのです!





中山さん
「みなさん、ニュースや新聞で
WTOとかEPAって
見たり聞いたりしたことないですか?」





藤尾
「プロレスの団体ですよね?」

森崎
違う!違う!!違う!!!

 





中山さん
「WTOというのは
世界153の国や地域が加盟して
貿易のルールを決める会議をしています。」



中山さん
「そしてEPAというのは
特定の国や地域どうしで
貿易のルールを決める交渉のことをいいます。」


これらの会議での交渉のメインは
“関税”を高く安くとか、
無くそう いや無くさないとかということなのです。

 





中山さん
「“関税”というのは
農作物や食品などモノを輸出入で売り買いするときに
かかる税金のことなんです。 」


つまり・・・関税が安くしたり無くしたりすると、
モノの輸出入が盛んになることになります。

 





中山さん
「このグラフはオーストラリア産と
国産バターの価格を表したものです。
オーストラリアでは大規模酪農で
安くバターを作ることが出来ますが
日本に輸入されると価格以上の関税がかかって
日本産バターより高くなります。」


あぐりっこ「うん うん うん」

森崎
「もしこの関税を無くしたら、
逆にものすごく消費者は安くバターを
買れることになりますね~。
こうなったらどうだ?あぐりっこ!」

あぐりっこ
「安く買えるから嬉しくなると思う。」

 





森崎
「なるほどね!
でもイイことばかりと言えないんですよね?



中山さん
「はい。もし関税がなくなると日本で作っているバターが
  たいへんな高級品になって売れなくなるので
  バター会社は値段を下げることになるはずです。」

すると関連するモノも何もかも価値が下がって、儲からなくなる。
みんなの収入がドンドン減っていく・・・。
これはその他の農産物でも同じことになります。

中山さん
「それで日本の農業、酪農業は
 果たしてやっていけるのか?ということになってしまいます。」


森崎
「もし交渉がうまくいかなかった場合、
 農業をやっていけなくて離農が進むかもしれない・・・
 そうすると益々食料自給率が下がると思うんですが、
  どのくらいになる試算なんですか?」


中山さん
12%となっています。」


あぐりっこ
 「えっーーーーーーー!! 
         12%!!!」




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