あぐり王国 放送内容

2020ǯ0201土
地元の宝!モール温泉がポイント!


地域が一丸となって取り組んでいる、
十勝ラクレットの生産。
その仕上げの作業が熟成。
ラクレットチーズは熟成期間、表面を磨くのですが、
この施設では十勝ならではの驚きの方法が…




柳平さん
「ブラシで磨くんですが
 ある液体で磨いていきます」

リーダー「ある液体?」



柳平さん「それがこちらです!」

蛇口から勢いよく出てきた水ですが…

イツキ
「色がついている!水じゃなさそう…」

リーダー「濁った水ですね」

柳平さん
「この琥珀色がヒントです!
 あとは十勝川といえば…」



イツキ「十勝川温泉!」

リーダー「つまりそれ…」

イツキ「温泉のお湯」

リーダー「何温泉って言うんだっけ?」

イツキ「モール温泉!!」

柳平さん「正解です!」



リーダー「それが出てるの?ここに?」

柳平さん「そうなんです」

リーダー「じゃあちょっと失礼しまして…」

入浴しようとするリーダー

森アナ「やめて下さい!!」

リーダー「大好きなんです。モール温泉」



モール温泉とは、長い年月をかけて堆積した
植物の成分が多く含まれた温泉。
世界的にも珍しい貴重な泉質で
十勝川温泉が特に有名です。



柳平さん
「まず1つ、このモール温泉水は
 アルカリ寄りの液体なんですね。
 少しpH値が高いというか…
 チーズのキレイなオレンジ色を作るのに
 リネンス菌を我々はうまく使いたいんですが
 アルカリが好きな菌なので
 非常に彼らの活性にとって有効に働いている」



柳平さん
「ほかにはフミン酸が含まれていて
 イースト菌を活性化するといわれています。
 これはまだ科学的なことは分かっていませんが
 我々はリネンス菌と酵母を一緒に共生させて
 皮を作っているんですね。
 その時の酵母の働きが
 普通の塩水より良いような気がする…
 安定してやりやすい!」



リーダー「相性がいい!」

柳平さん
「いや本当です!
 やっぱり地元にすごく宝があったなと思います」



柳平さん
「さきほど言った3年間の試行錯誤の中で
 十勝のチーズを作るなら
 なるべく十勝の何かを使いたいという思いがあって
 色々試している中で見つかったものなんです。
 うちの組合員の工房の1人が提案して
 始めてみたという風に聞いてます」  



十勝川温泉の源泉から引いた温泉水で、
チーズを磨きながら3か月ほど熟成させると、
十勝ラクレットモールウォッシュが完成。
熟成士は2名体制で1日に600個ほど磨くそうです。



柳平さん
「十勝の雄大な自然から全部繋がってきてる!
 健康な牛がいて、酪農家の努力があって
 チーズ工房があって、我々がいる!
 非常に緊張は伴いますけど
 それ以上のみんなでやってる喜びが
 すごく大きいなと思ってます」



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