あぐり王国 放送内容

2020ǯ0307土
異国で農業技術向上を目指す!


(森Na)
イグアス移住地にある
パラグアイ農業総合試験場という施設。
実はココに北海道農業と深い関わりを持つ方が
いらっしゃるということで
お部屋の中にお邪魔させていただきました。




(リーダーNa)
机がいくつか並んでいる事務所の奥に…
あっ、いらっしゃいましたよ!
この方が北海道農業と深い関わりを持つ方
なのでしょうか?
いや?どうも、はじめまして! 
はるばる北海道からやって来ました!!

「遠い所お疲れ様です」

(リーダーNa)
36時間かかりました…
ところでコチラでは、
どんなお仕事をされているんですか?

「帯広畜産大学のパラグアイオフィスです」

(リーダーNa)
えっ!?
パラグアイに帯広畜産大学のオフィスが!?




(森Na)
広大な敷地を有するパラグアイ農業総合試験場に
オフィスを構える帯広畜産大学パラグアイオフィス。




こちらに勤務しているのが、
特任教授の小川公二さんです。




2016年に設置されたパラグアイオフィスでは、
酪農研修や技術指導、成分分析など、
現地の農業技術向上を目的とした活動を
主に行っています。




小川さん
「僕らには2つのミッションがあって、
 今32頭の牛を飼っていて
 日本のホルスタインのような立派な牛じゃなくて
 現地で飼われているような牛を飼って
 良い飼育方法を行って乳量を増やす!
 酪農関連の研修の場所として充実させる目的…」
 



小川さん
「もう1つは、農業普及員さんの知識・技術を
 レベルアップさせて、
 その人達が自分の請け負っている酪農家への
 的確な指導を行えるようにする…
 こうした2つのミッションをもってます」
 



(森Na)
この日は、現地の農業普及員と一緒に
技術指導を行っている
酪農家のもとを訪れるということで、
その仕事ぶりを覗かせていただきました。




小川さん
「この前ここで乳房炎のサンプルを採って
 結果を見てオスカルとどう治療をするか決めたので
 その分析結果をまずは説明します。
 オスカルのいう事をよく聞いたので
 すーごい乳質がグンッとよくなったんです。
 良くなったということで表彰もしてあげようと!」




オスカル「記念になればと思って…」

酪農家「ありがとう!」

(リーダーNa)
農業普及員の指導を通して、
現地の酪農技術向上に励む小川さん。
北海道農業の技術を踏まえた指導を行っている…
ということですが
どんな思いで取り組んでいるんでしょうか?




小川さん
「一緒に考えている…
 こうしたらいいのでは?という
 考え方を共有して
 それを農業普及員の実力にしてもらう。
 こちら人達が受け入れられないと
 立派なことを言っても意味がない。
 こっちで受け入れられることを
 どうやって彼らと共有するか…
 そんなこと無理だと言われたら
 おしまいなんですよ。
 私の役割は彼らの発想をちょっと刺激することかな?
 という感じがしますね」



(森Na)
そんな小川さんと日々向き合いながら
一緒に仕事をする、
現地の農業普及員、オスカルさん。
北海道の酪農や農業技術を、
どのように感じているのでしょうか。

オスカルさん
「日本とパラグアイで違いはあるが、
 生産者と言う観点や飼育の在り方については
 非常に共通する部分があります。
 一方で技術・牛そのもの・気候などに
 違いを感じました」




(リーダーNa)
北海道酪農の魅力を世界中の人たちに、
もっともっと感じてもらえたら嬉しいな~
引き続き、宜しくお願いします!小川さん!!


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