あぐり王国 放送内容

2020ǯ1128土
♯594 芽室町のゴボウ①


和食に欠かすことのできない食材、ゴボウ。
キンピラをはじめ、漬物、煮物、汁物、鍋物と、
様々な料理に顔を出す名脇役。

ところでこのゴボウ!
アジアやヨーロッパが原産地とされていますが、
食用としているのは
日本とごくわずかな地域だけという、
世界的には珍しい野菜なんです!

ということで、今回のあぐり王国ネクストは、
芽室町のゴボウに注目します!




森結有花アナウンサー
「芽室町にやってきました」

森崎博之リーダー
「十勝ど真ん中ですよね。
 それより十勝と言えば…森さん!」

森アナ
「あのですね…この度…
 十勝観光大使に就任しました!!!
 ありがとうございます」

リーダー
「素晴らしい!
 実は私も故郷・東川町の観光大使を務めております」

森アナ「では大使同士の番組ですね!」

リーダー「確かにスゴくない?大使2人!!」




そんな観光大使2人が来ている芽室町。
スイートコーンの生産量が日本一であるなど、
農業が盛んなマチです。

森アナ
「芽室町でゴボウに注目します!」

リーダー
「ゴボウいいですねえ~
 ゴボウっつうのはイヌリンですね。
 イヌリンという食物繊維が豊富!
 それからポリフェノールも多く含んでいて
 酸化防止になり若返り効果にも期待できますね!」
 



芽室町は、北海道一のゴボウ生産地。
「めむろごぼう」として、ブランド化も進んでいます。



リーダー
「ゴボウと言えば忘れもしない!
 森さんゴボウ事件ってありますよね?
 洞爺湖町でのゴボウの穴に埋まった事件!」

~2017年5月6日放送 洞爺湖町ゴボウ編~より
ゴボウを収穫した穴に自分から落ちてしまいました…




リーダー
「今回残念ながら外は雨模様なので
 圃(ほ)場もきっとドロだらけ… 
 おそらく…みなさんが喜ぶ画が撮れると思う!
 期待しています!」

ゴボウ選別施設に潜入!


そんな森アナのゴボウ掘りリベンジは後に回しまして、
まずは集出荷施設におじゃまします。

お話を伺うのはJAめむろの森下勝斗さん

年間およそ2500トンものゴボウを扱っているこの施設。
まずは、倉庫を案内して頂きます。




リーダー 「うわっ大きな倉庫だ。土の香りがします」

森下さん
「まずは最初に原料…
 畑から収穫したままのゴボウが入っている
 倉庫にいきます」




リーダー
「はいっ開きました~~
 すごい量!!」

森アナ
「コンテナがすごい積まれて…さむ~~い!!」

リーダー
「ちょっと待ってください。待って下さい!
 閉めて閉めて!!!めっちゃ鳥肌立ってる。
 寒い!!」

森アナ「寒い…何で教えてくれないんですか?」

森下さん
「ごめんなさい、ごめんなさい!
 温度は2℃くらいになってます」

リーダー「2℃!!」

ということで、
防寒対策をしっかりしまして改めて倉庫へー




森アナ
「さむ~い!
 コンテナがすごい積まれていますね~」

森下さん
「今ですとコンテナが600基くらいあります。
 重さにして240~250トンくらいありますかね」

リーダー
「それでも全体の1/10くらいですか?」

森下さん「そうですね!」

リーダー「これ全部ゴボウなんですね」




リーダー
「まず収穫してすぐ冷蔵庫に入れる感じ??」

森下さん
「収穫後、生産者が持ってきてから
 選別されるまでの間、ここで保管します」




森下さん
「(保管期間が)長いものだと
 収穫から選別・出荷されるまで
 半年くらい経つものもあります」

リーダー
「半年も出荷を順番待ちするゴボウもいるんですね」

森下さん「そうです」

リーダー
「それを2℃の倉庫だから劣化しないで
 保管できるんですね!すごい」




芽室町では、春と秋にゴボウの収穫があるため、
この貯蔵庫は、ほぼ1年を通じて稼働します。

貯蔵されたゴボウは、出荷時期に合わせて、
順次、選別にかけられます。




森アナ
「ここからは選別の様子をみせてもらいましょう」

リーダー「すごい量だね…」

森アナ
「これだけの量だったら機械でザザザッて
 やってもいいかなと思いますけど
 まずは人が直接手で持って並べていくんですね」

森下さん
「並べたゴボウの頭(茎)を
 カッターでカットしていきます」




リーダー「なんか赤い線がみえますが…?」

森下さん
「赤い線はレーザーポインターでして
 切る位置を示しています」




森下さん
「切り過ぎると大事なゴボウがなくなるので
 茎が残らない…かつゴボウがなくならない
 微妙なラインで切ってます」




森下さん
「それが1本1本、機械に乗っていきます。
 規格が11個あるんですが…」

リーダー「11?何で分かれるの?」
 



森下さん
「主に太さと長さに分けます」




森下さん
「規格分けをした後は
 また人の手で袋や箱に入れます。
 重さを計って10kg毎に詰めます。
 10㎏になったら下に落とすんですよ」

リーダー
「確かに滑り台がありますよ…」
 



リーダー「行った~~」

袋かダンボールに10キロごとに詰められたゴボウは、
再び貯蔵庫に入れられ、
鮮度が保たれた状態で出荷されます。

細かなニーズに応える規格の多さ!


森アナ
「私達の前には11規格に分けられたゴボウがあります。
 こういう風に見ると…
 例えばですよ、Sと2Mで見ると
 あんまり違いがないじゃないですか?」

リーダー
「そうだね…
 この2袋だけに注目すると分からないね」




森アナ
「ものすごく細かく分かれてますよね」

リーダー
「そんな違わないですよ?」




森下さん
「出荷先のお客様のニーズもありまして
 加工してみたりスーパーで売ってみたり…
 と色々な用途がありますが
 そういった細かなニーズにこたえるために
 細かい規格分けをしています」

森アナ
「この規格分けされたゴボウは
 この後はどこに行くんですか?」

森下さん
「道内にも出荷しますが
 量も多くさばけないので
 関西を中心に全国へ出荷しています!」

リーダー「やっぱり北海道のゴボウは人気でしょ?」

森下さん
「そうですね。十勝・芽室町産は人気はありますね」




森下さん
「今ゴボウの作付面積も若干減っていってる状況で
 今のところは日本国内の需要に応えるのが
 精一杯なんですが、
 今後の展望として海外にも出荷していきたいと
 思います!」

リーダー
「我々も海外ロケに行きますんでね、
 ぜひお願いします!ありがとうございました」
 


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