あぐり王国 放送内容

2021ǯ0306土
♯607 十勝・砂糖編①砂糖っができるまで…


体と頭と心を元気にする調味料、砂糖。
三大栄養素のひとつ炭水化物として、体のエネルギーに。
また、脳のエネルギー源となるのは、砂糖に含まれるブドウ糖だけ。
さらに、ブドウ糖には心をリラックスさせる効果もあります。
砂糖の本当の姿を正しく知って、毎日の健康に役立てましょう!




森結有花アナウンサー
「帯広市にやってきました」

森崎博之リーダー
「おかえりなさい。故郷じゃないですか?」

森アナ
「そうです!帯広出身でございます」

リーダー「ここなんか立派な建物ですね」

森アナ
「こちらの建物はビート資料館といいまして
 砂糖の原料となっている農作物【ビート】について
 学ぶことができる資料館です。
 帯広の小学生は社会科見学で
 この施設を利用しているそうです。
 私はこのビート資料館ではないんですが
 芽室町かな?てんさい工場に社会科見学でお邪魔して
 砂糖がビートでできているんだよっと学びました」




リーダー
「日本のビートは100%北海道が請けおっております。
 その北海道の中でも十勝が占める部分は大多数あります!」

森アナ
「なのでこのビート資料館からスタートして、
 ビートが原料になっている砂糖について
 しっかりと学んでいこうと思います」




早速、日本甜菜製糖・通称「日甜(ニッテン)」の施設、
ビート資料館の中へ。

リーダー&森アナ「よろしくお願いします」

■ビート資料館
 住所:帯広市稲田町南8線西14
 電話:0155-48-8812





ビート資料館の館長・清水さんに館内を案内していただき、
砂糖の製造方法や歴史など、詳しく教えていただきます。




日本甜菜製糖 ビート資料館 館長
清水政勝さん
「こちらは1番最初に帯広製糖所の模型です」

リーダー「古い!!」

清水館長「1920年ですから…」

リーダー&森アナ「100年前だ!」

森アナ「100年前に製糖所というのがあったんですね」





清水館長
「実は帯広製糖所は日本国内では
 本格的なビート工場としては3番目でした!」





100年を越える歴史を持つ日本甜菜製糖ですが、
道内では現在、士別市・芽室町・美幌町の3工場で、
砂糖の製造が行われています。





清水館長
「工場建設時点では、工場の前と後に専用の鉄道を
 私たちビート会社が走らせておりました」

リーダー「鉄道があったんですか!?」





清水館長
「こちらのご案内であります。
 当時、こちら地域一帯が川西村と呼ばれておりました。
 オレンジ色で丸く囲ってますね。
 製糖会社と書かれています。
 その中心部がパネルに映っている【工場前駅】です」





清水館長
「当時の国鉄帯広駅までずっと総延長65. 5キロ。
 ビート会社自ら莫大な投資を行って私鉄を走らせた!」

リーダー&森アナ「へええ」

清水館長
「当初は貨物だけを考えてたんです。
 ところが、住民の方々から、
 貨物だけでなく人も乗せてくださいという要望があり
 免許取得して、人も乗せて営業を行った!
 ですから駅が設けられることによって、
 学校・病院がどんどん駅周辺に作られて
 駅周辺がどんどん栄えていきました」

リーダー
「マチをつくっていった…そういう産業だったんだ!」





リーダー
「さあ2階に上がってきました。
 ビートが見えてきました…浮いてるよっ!!」





清水館長
「仮に模型ビートの根の重さを1kg、
 糖分を16%と仮定すると、
 160gの砂糖が作れて、
 170%だと170g、 18%で180gの砂糖が
このビート1個から作ることができますよという
 ビートの効率の良さを実感していただくべく、
 あえて模型を置かせていただいております」




リーダー
「すみません…知りませんでした。
 ビート1つからこんなに砂糖がとれるってこと?
 へええ~知らなかった!」

森アナ
「ほんのちょっとしか取れないから、
 あんなにビートってたくさん作られてるんだなって思ってました」

清水館長
「これだけ効率の良い作物なんですね」

リーダー
「めちゃくちゃ優秀な作物ですね」





北海道産のビートは、日本一の生産量を誇り、
国内産の原料で製造される砂糖のおよそ8割を占める、
重要な役割を担っているのです。





続いて館長に案内されたのは、
砂糖の製造工程を解説する場所。

工場でビートがどのように加工されて砂糖になるのか
教えていただきました。





清水館長
「ビートが裁断機に投入されたできたのがコセット。
 まさにきんぴらごぼうのごとくですね、
 一辺が4~5ミリの細さに裁断されます。」





清水館長
「それをこの機械の下から送り込む。
 上からは70度の温水が注がれる」





清水館長
「隣町の芽室町にある芽室製糖所は
 日本最大のビート工場で
 高さは23m、直径9.2mという
ビート工場にとって一番大きな1つの機械でございます」





清水館長
「下から大量の繊維を送り込んで…
 ちょっとそちらに行きますねっ」

つつつつつー(ダッシュする清水館長)

リーダー
「館長ちょっとせっかちですね」





清水館長
「はい、下から大量の繊維を回転させながら
 上に押し上げていきます。
 その間に糖分がムダとムラなくしっかり抜かれ
 下のラインから一番最初のろ過工程にいきます」





清水館長
「糖分が抜かれた繊維は、牛豚家畜のえさになる
 ビートパルプ工程にいきます!」




森アナ
「捨てるところがないっていいですね」

リーダー
「おっしゃる通りでございます」

森アナ「あれ?館長が二人…?」




清水館長「ちょっと前失礼します」

リーダー「すみません失礼します…」

なぜか似てきたお二人?!



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