331個…。 これは、日本人ひとり当たりが、 1年間に食べる「ある食材」の個数なんです。
世界でもトップクラスの消費量を誇り、 毎日の食卓に欠かせない食材…それは卵!
生で…焼いて…ゆでて…、 数え上げればキリが無いほど、 多種多様な料理やスイーツに変身する卵。 日々、当たり前のように食べている、 身近な存在の卵ですが、 私達の食卓まで、 どこからどのように運ばれているのか、 ご存知ですか?
ということで今回のあぐり王国ネクストは 卵の流通現場に潜入します。
森結有花アナウンサー 「札幌市のお隣・北広島市にやってきました。 今回注目するのが卵になります!」
森崎リーダー「うわおコケコッコー」
森アナウンサー 「道内に50か所以上の養鶏場があり そこから鶏卵センター という場所に運ばれます。 北広島市にはその鶏卵センターがある!」
リーダー 「へ~北広島にあったんだあ」
森 「それではあぐりっこを呼びましょう」 あぐりっこ~~」
リーダー 「おっと! 道なき道を進んでいます!!」
今回のあぐりっこは小学5年生の2人。 運動と料理が得意な矢口碧(アオイ)ちゃんと。 普段はできない体験がしたい! 小澤愛花(ナナ)ちゃんの2人です。
リーダー「卵は好きですか?」
あぐりっこ「はい!」
リーダー「どうやって食べる?」
ナナ「ケーキにして食べる」
リーダー「もうすごい加工品してる」
アオイ「目玉焼き!」
ナナ「スクランブルエッグ!」
リーダー 「卵焼き!ゆで卵!」
森 「卵がニワトリから生まれて どうやってスーパーに並ぶか分かる?」
あぐりっこ「全然知らない」
リーダー「考えたことないよな」
森「全部言っちゃった!!」
毎日、当たり前のように食べている卵ですが、 一体どのようにスーパーまで運ばれているのか。 早速、北広島にある ホクレン札幌鶏卵流通センターという施設へ-
石黒さん 「1日に集まってくる卵が25万個。 約2万5千パック分が入ってきます」
あぐり一行「ええええええええ」
森「1日ですよね???」
石黒さん「1日です!」
リーダー「毎日2万5千パック?」
石黒さん「そうです!」
リーダー「いやん♪すげー」
北広島の鶏卵流通センターには、 恵庭・伊達・清水・白老と、 4か所の養鶏場から卵が集められます。
そこから、札幌を中心とした道央圏や、 函館方面へと出荷されているんです。
石黒さん 「このひな鳥はふ化されて、 ひよこになってから120日くらいして 卵を産み始めます」
リーダー「つまり4か月後からですか…」
石黒さん 「それで約1年間、 300個以上の卵を産み続けます」
森 「えっ?毎日産むってことですか?」
石黒さん「ほぼ毎日産みます」
あぐりっこ「へええ~すごい」
リーダー 「計算すると… ニワトリも週休二日制なんですよ」
…とここで、リーダーからあぐりっこに質問!
リーダー 「白色と茶色の卵があるの見た事あるよね。 何が違うんでしょうか?」
あぐりっこ「ええええ???」
ナナ「ニワトリの種類?」
アオイ「ニワトリの色とかで変わるのかな?」
リーダー「さあどうでしょうか?」
石黒さん 「これはニワトリの種類で 卵の色が変わります」
リーダー 「ふたりとも正解ですね!良く知ってるね。 茶色のニワトリは茶色の卵。 白色のニワトリは白色の卵。羽の色と一緒!」
リーダー 「森さん以外はみんな知ってた」
森 「私だって知ってましたよっ!」
卵の基礎知識について学んだところで、 1日25万個もの卵が、 どのように処理されているのか、 いよいよ鶏卵流通センターの中へ!
リーダー 「お邪魔します。わ~~流れてる~!」
石黒さん 「卵は産れたままの状態からまずは洗浄します」
ニワトリの卵は、ふんや尿を排泄する場所と 同じところから出てきます。
石黒さん 「この工程までに卵の表面は かなりキレイになってまいるのですが 念には念をかけて こちらで卵の表面を紫外線殺菌しています。 この殺菌で残っていた一般細菌や大腸菌が 万が一、残っていたものをここで死滅させます」
…と、ここまでだけでも、十分な衛生管理が 行われているように見えますが、 鶏卵流通センターの真骨頂は、 この先にあったんです!
石黒さん 「鶏卵センターの秘密兵器です! 映像を全て撮って その中に少しでも汚れがあったものを判別して 汚れた卵を除去しています」 森「ええええ」
リーダー 「滅多にないけど、たまにNGって出ます」
石黒さん 「これで殻の表面の最後の汚れを判別見てます」
さらに…?
石黒さん 「次は卵の中身の検査です!」
リーダー 「中身の検査はムリだよね?」
森「割らないと!!」
石黒さん 「卵の中に光を当てて、 血液が含まれていないか? あるいは変な異物が含まれていないか? これを調べて除去しています」
リーダー「それも調べられるんだ」
石黒さん 「双子卵も見分けられます。 食べても害はないので 流通にそのまま回しています」
リーダー 「良かった!たまにあると嬉しいよね。 ぜひ、それは入れてください♪」
あぐりっこ「おもしろい!」
リーダー「何してる?コレ!」
石黒さん 「目に見えないヒビっていうのが どうしてもあります。 それが卵がカビたりする原因になります」
石黒さん 「約25回コルクで叩いて 音で判別しています」
リーダー「すげー」
石黒さん 「それで割れてる割れてないの判別をして 除去しています」
今でこそ精密機械での検査が 可能になりましたが、 昔は、人の目でチェックしていました。
当時と、選別の基準は変わらないものの、 精度やスピードが格段に上がり、 より安全安心な卵を、 新鮮なうちに出荷できるようになったんです。
そして…
厳しい検査を通りぬけた卵は、 こちらの機械でパック詰めされます。
自動で重さを判別し、1日25万個の卵が、 S・M・Lと、 サイズごとに収められていくんです。
最後に賞味期限のシールが貼られ、 私達が見慣れた形となり出荷されていきます。
リーダー 「これは人が手で入れてる訳じゃない!」
石黒さん 「卵が届いてから商品になるまで 最短で約20分もかからない!」
リーダー 「20分かからない! 人間ドッグだって半日かかりますよ!」
じゃじゃん。もんすけです!
卵の流通を支える、鶏卵流通センター。 ホクレンには旭川と北見にも同じ施設があって、 北広島と旭川は誰でも見学できるんだって。
こうしてパッケージされた卵は、全道各地にある、 「たまご問屋」という卵専門の配送業者によって、 スーパーなどに届けられているんだよ。
野菜と違って割れやすいから、 慎重で丁寧な運搬技術が必要なんだって! 新鮮な卵は、いろんな人たちによって 支えられているんだね。
続いては鶏卵流通センターに隣接する、 こちらの施設へ-
森「この施設は何ですか?」
全農・キューピー・エッグステーション 西咲 勝司さん 「液卵(えきらん)を製造している施設です」
森「エキラン??」
西咲さん 「卵を割った卵黄と卵白などの液体を お菓子屋さんやパン屋さんに納品してます」
リーダー 「企業になると何十個何百個… それ以上になるでしょう」
森「ここから液卵の状態で出荷するんですね」
あぐりっこ「何これ何これ!?」
リーダー「割れてる割れてる!」
森「すご~い」
リーダー 「全部1個1個割れてるよ」
アオイ「どうやって割れてるんだろう?」
森「えええ~すご~い」
西咲さん 「1分間600個を割ります」
リーダー「1秒10個ですか!!」
自動割卵(かつらん)機と呼ばれる、 こちらの機械。 スローにして見てみると、 下からナイフを当てて殻を割り、 黄身と白身を落としています。
西咲さん 「1日で約10トンの液卵を製造してます」
生で食べたり、焼いて食べたり、 いろんな料理に使われる卵。 調理の仕方によって、栄養は変わるのか、 札幌保健医療大学の荒川先生に聞いてみたよ。
栄養学科 荒川義人教授 「卵はタンパク質・脂質・ビタミン類が 豊富に含まれている、とても優れた食品。 生の状態はあまり消化がよくなくて 栄養的に充分に引き出すことは出来ないので 加熱していくことが大事ですね。 ただし加熱しすぎると消化が悪くなる… 例えば、ゆで卵で言うと 半熟状態が一番消化がよくて 卵の栄養価もいっぱい引き出せる。 昔はコレステロールの多い食品ということで せいぜい1日に1個か2個と言われたが 2015年に食品から取るコレステロール値は 上限がなくなったんですね。 あまりコレステロールが多いということを 気にし過ぎないようにしたほうがいい。 卵は優れた食品ですから 積極的に利用しましょう!」
白と茶色の卵、 そして、黄身の色の濃さも、 栄養に大きな違いはないんだって! 毎日食べたい卵、 今日はどんな料理に使おうかな…?
料理教室や飲食店のメニュー開発などを 手がける、 フードプロデューサーの青ちゃん。 今日は、3月3日ひな祭りということで、 定番料理のちらし寿司を彩る、 青ちゃん流「錦糸卵」のつくり方を 教えていただきます!
青山則靖さん 「破けたり、色がまだらになったり 食感が悪かったり、結構失敗が多いんです。 今日は均等にキレイにフワッとした 錦糸卵を作っていきたいと思います」
青ちゃんの秘密兵器は…巻き取り棒! これを使うと簡単に裏返しができて フワフワの錦糸卵ができますよ。
詳しい作り方はコチラ! http://www4.hbc.co.jp/agri_recipe/list.php?selectdayforcal=20180303&selectmonthforcal=201803
2品目は、ひなあられ風に、 ミックスベジタブルを加えてつくる、 ふわとろオムレツ!
リーダー「オムレツ難しくないでしょう」
青ちゃん 「うまく巻けなかったり硬くなっちゃったり…」
森「私はできますよ!!」
青ちゃん流の失敗しない作り方があるそうですが、 まずは森アナが予備知識なしで調理してみます!
リーダー 「外側混ぜて中に入れていくの?」
森 「中をふわふわっとさせるコツだって 家庭科で習いました!」
リーダー「それでオムレツになるの?」 ところが…
クルン!
リーダー 「おおお~結果オーライじゃない!」
森「ほら~♪完成しました」
なんとか形にはなったものの、 もっと簡単で、見た目も美しくなるという、 オムレツのつくり方とは…
オーブンシートを使った、オムレツづくり。 フライパンの上に敷き、バターをのせ、 ミックスベジタブルを炒めます。 その後、調味料を加えた卵液を流し込み、 ヘラで大きくかき混ぜていきます。そして…
オーブンシートの対角線上の2点の角を持ち上げ 指で両面をパンパンと弾き お皿にのせてオーブンシートを引き抜く
詳しい作り方はレシピコーナーご覧ください!
http://www4.hbc.co.jp/agri_recipe/list.php?selectdayforcal=20180303&selectmonthforcal=201803
オーブンシートの上で焼くだけでできる、 洋食店のようなオムレツ。 あぐりっこも挑戦してみると…?
アオイ 「簡単にできるし、これからも使いたい!」
そして、ナナちゃんも…
ナナ 「自分で言っちゃうけど結構上出来!」
卵を使ったひな祭り料理二品。 早速、試食してみます!
石黒さん 「おいしいです!味が均一ですね! 卵の味もしっかり分かります」
リーダー 「ふわふわ! 薄いのにちゃんと食感がありますね」
青ちゃん 「ちゃんとした作り方をすると 錦糸卵がちらし寿司全体をまとめてくれる!」
あぐりっこは自分達でつくったオムレツを!
ナナ 「卵と野菜の味がマッチしてて すごく美味しい! 卵のトロトロした良さが出てるなあ」
アオイ 「中がトロトロで食感がよくて とても美味しいです! 自分で作ったから もっと美味しい感じがする!!」
リーダー 「ここ日本では生食というのがあるから あそこまでやらなきゃいけないんですね」
石黒さん 「全道の養鶏生産者が大事に育てた ニワトリから生まれた大事な卵を より安全安心に食卓に届けられるように 今後も努力していきたいです」 ---------------------------------- 2月24日のクイズ 「マルチコーンを原料に作る加工品の名前は、 なんだったかな?」
正解は「コーングリッツ」でした。