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2020年06月20日(土) |  命を守るための最新システム
牛さんのお尻から出ている黒いヒモ。
その正体は…

篠原さん
「牛の産道にセンサーを入れて
 体温を計っています。 
 その体温情報を外に飛ばすための
 アンテナがこの黒いヒモです」
篠原さん「これが産道に…」

森アナ「あああああ」

妊娠牛の産道に装着する体温計。
果たしてどのような機能が?
篠原さん
「実際にあそこに電波が飛んで
 インターネット上で見られます。
 体温が下がったりするとメールが届きます!」

リーダー
「メールがくるの?あれ何て書いてるの?」

篠原さん
「牛温恵(ぎゅうおんけい)というシステムです」
リーダー「それが端末に飛ぶ」

篠原さん
「これがインターネット上で見れる端末です。
 これが体温の動きです」

森アナ「グラフになってますね」

篠原さん
「牛は分娩前24時間になると
 体温が0.5度くらい下がると言われています。
 その0.5度下がった兆候をこれで検知して
 お知らせのメールが来ます」

リーダー「今日分娩ありますよって!」
篠原さん
「さらに子牛が産道を通ると体温が下がり
 破水もすると、もっと体温が下がるので
 『もうすぐ産まれますよ』というメールも来ます」
篠原さん「ここでストンと落ちます」

森アナ「あ~本当だ!!ストンと落ちてます」

リーダー「これ間違いなくわかるね」
リーダー
「するって~と…必ず立ち会えますよね!」

篠原さん「そうです!!」
酪農家の重要な仕事の一つに、
出産への立ち合いがあります。

ただ、いつ産気付くのか解らないので、
出産の近い牛を、
昼夜問わず見続ける必要があります。
そこに費やす、酪農家の精神的・肉体的な負担は、
とても大きいのです。
リーダー
「死産率ってどれくらいあったんですか?」

篠原さん

「色んな数字があるんですけど
 うちの農場ですと約13%くらい…
 ちょっと多いんですけど事故死があったんです。
 牛温恵(ぎゅうおんけい)を導入して、
 約3%で推移しています」

リーダー「グンと下がったんですね」

篠原さん
「我々もいつ産まれるかって
 気が気じゃないんですよね。作業してても。
 そういうのはスマホに飛んできますので!」
リーダー
「いっぱい牛がいるところだと
 こんなに分娩を控えている子がいるんだ。
 もうちょっとだねえ」

森アナ「頑張ってほしいですよね」

リーダー「頑張ってね!応援してるよ!」

2020年06月20日(土) |  帯広のベンチャー企業が働き方を変える!
さてお次にやってきたのは
搾乳牛のフリーストール牛舎です。

リーダー
「たくさんいますねえ~お邪魔します!」

森アナ
「さてこちらの牛舎では
 日本で最優秀と認められた技術があるそうです。
 開発者の帯広のベンチャー企業、
 ファームノート代表の小林さんです」
どういう技術が誰に認められて、
日本で最優秀…ということになっているのでしょうか?
小林さん
「牛の首についているセンサー。
 このセンサーが牛の体調を管理する
 『ファームノートカラー』という製品で…」
 
小林さん
「『ものづくり日本大賞』にて
 内閣総理大臣賞をいただきました!!」

リーダー「ス…ス…スゴイっすね!」
農業という分野に関わらず、
特に優秀と認められた「ものづくり」を表彰する制度で、
最優秀賞を受賞した、ファームノートの技術。
果たして、どのような技術なのでしょう。
小林さん
「このセンサーが… 
 クラウドコンピューティングってご存じですか?」

リーダー「…はい…よく毎日目にしてます」

全然わかってな~~い(笑)
小林さん
「クラウドというのは
 牛についてる大量のセンサーを
 1か所で計算してくれるんですね。
 クラウドって所にセンサーで全部繋がってます。
 つまり牛がいま全部
 インターネットにつながっている状態です」

リーダー「はいはい。この首輪でね」
小林さん
「その仕組みで牛の動きを解析してくれます。
 1頭1頭ですね!」

リーダー「どんなことが分かるんですか?」

小林さん
「まず発情がわかります!
 牛は分娩しなければ牛乳は出ませんので…」
酪農において、飼育管理同様に重要なのが繁殖管理。
乳牛を効率的に繁殖させるには、1頭ずつの発情期を、
詳しく把握することが必要です。
小林さん
「ここにタブレットがあるんですけど
 牛がインターネットに繋がっているので
 この牛4348の発情を検知しましたというのがでます。
 タブレットとかスマートフォンで
 いつでもどこでも通知が飛んでくる!」

画面をタッチしてみると…

小林さん
「この牛のデータが出てきて
 『ちょっと前まで発情していた』と出てきます。
 夜の20時に発情して、次の日の16時に終わりました…
この間に授精をするという形ですね」
森アナ
「じゃあ発情の期間って見逃してしまうと、
 次の発情期まで授精を待たなくてはいけない?」

小林さん
「だいたい発情の周期が平均21日と言われているので
 次の21日間、待たないといけない」

森アナ
「やっぱり早い周期で授精させてあげたほうが
 それだけ分娩率が上がる…」

小林さん
「そうです。分娩の間隔が短くなって
 乳量も上がってくる感じですね!」

森アナ
「なるほど~すごいじゃないですか!!」

リーダー「今???」
酪農家は従来、1頭1頭見回って、
発情兆候など牛の体調を把握します。
また、その見極めには長い経験が必要。
ファームノートのシステムは、
労力と時間を大幅に補ってくれるのです。
篠原さん
「うちのなかでも1年目の研修生もいれば
 十何年のベテランもいるので
 1つの画面で全部が理解できるというのは
 非常に役に立ってます!」

2020年06月20日(土) |  森アナ!エサ押しマシンを操縦!?
さて、この牛舎では、
こんな技術の研究も進められています。

牛は、耳標(じひょう)という札に書かれた数字で、
それぞれが判別されます。
授精させる時など、
対象の牛を見つけるのは、この耳標が頼り。
例えば、3705(さんななぜろご)の牛を探すとして…

この牛は違う。

この牛も違いますね…

この牛でもないですね…

あ~いたいた、3705!!

という風に、時間がかかったりもします。
そこで、スマホのボタンを押すとセンサーが光り、
速やかに牛を発見するシステムを研究中です。
こちらは、日本で初めて導入された、
エサ押し専用モーターブラシ。
エサ押しロボットを導入しない場合の選択肢として、
実証が進められています。
リーダー
「飼育名人!森アナウンサー。
 エサ押しは私に任せろ~~。
 あれまた、すごい機械がありますねえ」
 
篠原さん
「イタリア製のモーターブラシで
 日本で初めて導入された機械です」
リーダー
「それは貴重なんじゃないですか!
 いや~怖いなあ~」

森アナ
「準備できてま~す!いけま~す」
リーダー
「あのやる気が怖いんですよ…
 ああ…あとは祈りましょう」
リーダー
「それでは飼育名人森アナお願いすます!」

森アナ「は~い♪」

ブルルルルル

リーダー「エンジンかかりました」

ここまではよかったのですが
なんだか不思議な動きが…!!!
リーダー
「何しているの??
 バック教えていない」

モーターブラシがぐわんぐわん動いてます。

森アナ
「なんでなんでなんで???」
リーダー
「あ~ストップストップ!!全然ダメです!!」

森アナ「きゃああああ」

篠原さん「足離して足離して!!」
リーダー
「終わり!終わり!大事故につながる!!!」

篠原さん「あはははは」
森アナ
「やっぱり私は…乳搾りくらいで…
 おとなしくしておこうと思います…」

リーダー
「二度と飼育名人を名乗らないでいただきたい」

森アナ「ごめんなさい…」

2020年06月20日(土) |  ミルクで乾杯!北海道酪農の未来は明るい!
森アナ
「さあ実証農場の牛たちのミルクです!」
リーダー
「北海道の酪農の将来にカンパーイ♪」
リーダー
「うん!さわやか~~!うまいねえ」
酪農の未来に向けて…

小林さん
「人と牛の距離ってもっと近くあっていいなって」
小林さん
「要は牛の気持ちなんて簡単にわかる訳はないですし
 牛は人の気持ちをわかる訳はない…
 でもせめて人の方が知性が高いのであれば
 人の方から牛に寄り添えるようにするために
 やっぱりデータ化は必要かなと思います」
 
篠原さん
「人…ですね」

篠原さん
 次世代の人が酪農業に夢を持って入ってこれて
 牛も健康で幸せで、
 人も働きやすい環境で酪農の文化を
 次世代の人たちが担っていくような 
 きっかけを提供していきたいなと思います」

リーダー
「酪農王国北海道の将来が明るく思えてきました。
 今日はたくさんのことを教えてくださって
 ありがとうございました!!」
さてここでホクレン訓子府実証農場からお知らせです。

研修生 田村樹輝哉さん
「ホクレン訓子府実証農場では
 来春、高校・大学を卒業する酪農後継者や
 人工授精師・酪農ヘルパーなど 
 酪農に関する職業に就職を希望する方を対象に
 研修生を募集しています。
 1年間、研修寮に住んで
 実践的な酪農を学ぶことができます。
 女性も大歓迎ですので
 興味がある方はご連絡ください!
 みなさん、よろしくお願いします!」

■問い合わせ■
 ホクレン訓子府実証農場
 ℡0157-47-2191

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6月13日のクイズ
「今回特集した北海道米の新品種は
 なんて名前だったかな~?」

正解は「えみまる」でした。

2020年06月13日(土) |  ♯573 北海道の米特集!
ここ北海道は、日本有数の米どころとしても
良く知られています。

北海道は寒いので、
もともと稲作には向いていない環境でしたが、
先人たちの途方もない努力の末、
大きな進化を遂げ、
「ゆめぴりか」や「ななつぼし」など、
美味しいお米を作れるようになりました。

そんな北海道米の進化が、
またひとつ新たな発展を遂げました。

「えみまる」という期待の新品種です!

今回のあぐり王国ネクストは、
北海道米の新品種、えみまるに注目です。
今年の春販売が始まった、
北海道米の新品種「えみまる」。
今回は、去年妹背牛町で取材した、
種まきから収穫までの様子をご覧いただきます。
米なのに種まき?と思った、
そこのあなた!

そう「えみまる」は、
苗を植えるのではなく「種をまく」のです。
【2019年6月1日OA】

森結有花アナウンサー
「妹背牛町にやってきました」

森崎博之リーダー
「やってきました。
 いもうと・はいぎゅう…と書いて
 妹背牛(もせうし)!!」

森アナ
「ここ妹背牛町に来たのには理由があります!
 実は全国的にも
 【直播(じかま)き栽培】が盛んな地域なんです」
森崎リーダー
「田植えというのは苗植えでもありますが
 その苗を植えるのではなくて
 直(じか)に播いちゃう!!」
森アナ
「では一緒に学ぶあぐりっこを呼びましょう。
 あぐりっこ~!!」

あぐりっこは、田んぼに来るのは
初めての小学5年(当時)、
大村凛太郎(リンタロウ)君と、
田植え経験があるという、同じく5年生(当時)、
穂苅奈保子(ナオコ)ちゃんです!

※現在は元気な6年生です!

リーダー
「田植えやった時はどうだった?」

ナオコ「すごい難しかったです!」

リーダー「どうやってやった?」

ナオコ
「田んぼに入って
 苗をひとつひとつ丁寧に植えていく!」

リーダー
「そうか。リンタロウやったことないけど
 田植えってどんななのか浮かぶ?」

リンタロウ
「うん!こうやって(腰をかがめる)」
リーダー
「そうそう!今日はその苗を植えるんじゃなく
 直播(じかまき)と言って
 直接田んぼに種をまいちゃう!」

あぐりっこ「えっ??」
あぐりっこもピンと来ていない、
直播(じかま)き栽培とは?

早速、種まき時期を迎えた田んぼへ。
教えていただく熊谷勝さんは、
妹背牛町直播(ちょくはん)研究会の
会長を務めている方です。
リーダー
「直播(じかまき)を簡単に子供に説明しましたが
 ナオコは一度田植えをしたことがある!
でも今日はそういうことしないよって説明したら、
 ビックリしているんです。疑問だよね」

リンタロウ
「それでちゃんと出来るのか?分からない」

リーダー「そうだよね」

2020年06月13日(土) |  直播き栽培の特徴とは…
ここでまずは一般的な稲作についてお勉強。

リーダー
「播種(はしゅ)・育苗(いくびょう)と書いてます。
 難しい漢字だけど、
 種を播いて、苗を育てるってことです。
 それを一般の農家さんはビニルハウスでやる!
 苗がここまで伸びて成長したものを
 いよいよ水田デビュー!!
 田植えするのは5月下旬ごろですね」
その一般的な栽培を
移植(いしょく)栽培といいます。
移植栽培と直播(じかま)き栽培では、
仕事内容やスケジュールが大きく変わってきます。

熊谷さん
「移植の場合は、北海道の場合とくにですが
 まず除雪から始まりますよね。
 除雪をしてビニルをかけて、
 (土を)乾かして、起こして、種を播いて
 苗をたてる…
 これが北海道の一般的な水稲(すいとう)栽培」

リーダー
「これ大変なんです。
 苗づくりってすごく大変で人間と同じで
 赤ちゃんとか幼稚園児みたいなもの。
 それで立派な苗になって
 小・中学校にデビューするみたいな感じ。
 苗半作(なえはんさく)という言葉があって
 この苗になるまで米農家さんは
 半分くらい情熱を傾けて一生懸命苗を育てる!
 人間の赤ちゃんと同じような所があります。
 ところが、この直播(じかまき・ちょくはん)!
 この栽培だと、どうなりますか?」
熊谷さん
「まず3月4月の作業がなくなります。
 お休みして、5月からのスタートです!」

リーダー
「5月にいきなり種を水田にまく?」
リンタロウ
「え~全然こっちのほうがすごいラク!」

リーダー
「ラクだよなあ。
苗半作ないじゃないですか?
苗ゼロ作!!種まいちゃう!」
楽(らく)!と言っては
語弊があるかも知れませんが、
直播き栽培は、労働時間が短くなり、
ハウスなどの設備コストが軽くなる…
といったメリットがあります。
じゃじゃん!もんすけです!
移植栽培に比べて、
時間とお金がかからない直播き栽培!
これは、北海道の稲作にとって、
すごく大切なことなんだって!
妹背牛町で、直播き栽培をいち早く始めた
佐藤さんに詳しく聞いてみたよ!

妹背牛町直播き栽培の先駆者 佐藤忠美さん
「人手不足・農業人口の減少の中で
 田植えをすることの手間、
 ハウスで苗を育てる手間というのが
 本当にたくさんの人出を要するということで
(直播き栽培による)省力化が
 見直される時代になってきている!
 妹背牛町では米生産者の約1/3が
 直播き栽培を行っています」

省力化によって、人手不足解消の手段としても
期待されている、直播き栽培!
妹背牛町では、その発展のため、
より良い栽培方法を昔から研究しているんだって!
森アナ
「ではいよいよ種まきをさせていただきましょう。
 こちらが種!これは今“もみ”の状態ですね」

熊谷さん
「一度浸水させ、水からあげた“もみ”です」
リーダー
「よ~く見ると、この“もみ”から
 すこーし何か出てるの、分かるかな?」

ナオコ「白い…」

リンタロウ「これかなあ」

熊谷さん「芽ですね!」

リーダー
「これが種もみの芽が出てきている」
森アナ「こちらの品種は?」

熊谷さん
「直播き専用品種として
 この度新品種『えみまる』が誕生しました!」

リーダー
「『えみまる』!話題のニューホープ!
 何が期待されている米なんでしょうか?」
熊谷さん
「『えみまる』は低温、苗立ち性が良く
 最終的に秋に多収米になる」

リーダー「多収米(たしゅうまい)とは?」

熊谷さん
「量が取れる!ということですね」

リーダー「実りが良いんだ」

ということで、北海道米、
期待の新品種にして、直播き専用の品種、
「えみまる」の種まきをします。

2020年06月13日(土) |  種もみ体験!
森アナ
「種を播くといって初めてなもので
 どうすればいいですか?」

熊谷さん
「ただばら撒く『ばらまき』と
 100年以上前の北海道に稲作を根付けた器械!」

こちらは、大正から昭和の初めにかけて普及した、
黒田式たこ足播種機(くろだしき・たこあしはしゅき)。

熊谷さん
「タコの足のようだからタコ足と呼ばれている!」
熊谷さん
「この中に種を入れます!
 ここに穴がありますね。ここに入れていきます」
リーダー「何粒も溝に種が入りましたよ」
これを田んぼにセットして…
熊谷さん
「この種を出すことができる。
 これをスライドさせると…」

ザザザザ~

あぐり一行「うわ~出てきた」
種がタコ足を通って、水田に落ちました!

熊谷さん
「これで一回終わりです」

熊谷さん
「昔の人はこれを持ち上げて…ずらす!
 もう一回、種を入れて、スライドする」

ザザザザ~

リーダー「は~なるほど!」
まずはリーダーがチャレンジ。

リーダー「種を擦切って…」

スライドを引くと、ザザザザ~

リーダー「なんか気持ちいいです~」
続いては森アナが挑戦!するも…

どんどん沈む森アナ。

熊谷さん「なぜそうなるのかな?」

リーダー
「分からないでしょ?なぜそうなるか?」

一向に動けないので、ロケの進行上、
播種機だけを引き上げました。
このあと、あぐりっこが体験したのですが、
森アナにとっては、さらに悲しい展開が…
リンタロウがやってみますが…

ザザザザ~

リーダー
「そうそう出来てるじゃん!」

リンタロウ「チョー気持ちいい!」

リーダー「動かしてみる?」

ヒョイ…と動かすリンタロウ。

リーダー「えっ!簡単じゃん!」

スタッフも拍子抜けして大笑い。

リーダー
「それでいいんだよ!そう!見てるか?森さん」

森アナ「見てます見てます」

リーダー「すごい簡単にやってるぞ」
ナオコもやってみますが…

ザザザザ~

熊谷さん「そうそう!OK!」

リーダー
「何年か前にやった田植えと比べてどう?」

ナオコ「全然ラク!!」

リーダー「ラクだよね~」

ナオコ「一気にできるから!!」

リーダー
「ラクだね、この田植えは…ラクですって。
森さん今どういう芸術的なポーズ?」

2020年06月13日(土) |  田植え機からの景色…気持ちいい!
このあと、手でばらまく種まきも
体験させてもらいました。
ただ、道具を使うのも、手を使うのも、昔のやり方。
農業機械が進化した現代では…
あぐり一行「よーいスタート!!」

ブウウウウウン
リンタロウ「なんか播かれてる!」

ナオコ「播いてる!」

リンタロウ「めっちゃキレイ!」

リーダー「出てる出てる!」
あぐりっこ「いってきま~す」
リーダー
「気持ちいい~。
 これが農家さんが見ている景色ですね。
 気持ちいい~!熊谷さん!」

熊谷さん「気持ちいいでしょう!」

リーダー「これ運転難しいんですか?」

熊谷さん
「簡単です!自動で動きますから!
 誰かいきますか?」

リンタロウ「オレ??」
リーダー

「やったじゃん!リンタロウ!
 普通の自動車より先に
 田植え機を運転する小学生!」
リーダー「どう難しい?」

リンタロウ「全然難しくない!」
お次はナオコ!

リーダー「まっすぐね!」

リンタロウ「意外と簡単だよ」

ナオコ「わあ~すごい!」

熊谷さん「だいたい線わかる?」

ナオコ「分かります!」
もともと北海道で稲作が始まったころは、
直播き栽培が多く、
その後、冷害や水害への対策として、
移植栽培が広まったのだとか。

そして現在、人手不足解消などの手段として、
直播き栽培が再び見直されています。

その直播き栽培に向けて開発された品種が、
「えみまる」なのです。

2020年06月13日(土) |  秋…いざ稲刈り!
さて、5月中旬に種まきをした
直播き米「えみまる」。

省力化が出来る一方で、
生産者の高い栽培スキルが求められるといいます。

熊谷さんのおかげで、
あぐりチームが撒いた種は順調に育ちました。

そして、種まきからおよそ4か月半。
妹背牛町は、収穫の秋を迎えました。
あぐり一行「こんにちは!お久しぶりです!」
熊谷さんの田んぼの稲刈り作業が進む中、
春に種をまいた部分だけ、
特別に残しておいて頂きました。
さて、いよいよ稲刈り。まずは熊谷さんに、
お手本を見せて頂きます。

熊谷さん
「この棒から“黒田式”と“手播き”に
 分かれています。
 黒田式の場合は、
 株になっているので非常に刈りやすい!
 株を持って刈る…」

シャキシャキ

リーダー「いい音だあ」

熊谷さん
「バラ播きの場合は、
 バラバラなので目標を決めて…」
 
ということで、
黒田式タコ足播種器で種まきした部分から、
稲刈りスタート!!
シャキシャキ…

ナオコ
「すごいバサッて刈れて 
 すごく気持ちいい!!」
リンタロウ「すごい気持ちいい!」

リーダー「すごい上手にできたよ」

熊谷さん「やっぱり男の子!チカラありますね」

森アナ「すごい!」

リーダー
「稲刈りをするために生まれた
 【稲刈リンタロウ】!スゲー上手!」
リーダー「森さんもやってみます?」

森アナ「自信があります!稲刈りはできます」

と話しているうちに
勝手に刈り始める森アナ!!

リーダー
「森さん…森さん??
 黙って始めるのヤメテ!!」
森アナ「あははははは!」

リーダー
「何か言いましょうよ。
 カメラさんも慌てて行きましたよ」

森アナ
「全然番組のこと考えてなかった!
【うまくやりたい!】その一心でした!」

リーダー「レポーターとしてあり得ないですよ」

あぐり王国はこう見えて10年以上続いてきた、
由緒ある農業番組なんです。ということで…
リーダー「じゃあ刈るよ…」

ザザザザザー(一気に刈る!!)

森アナ「うわははははは」

リンタロウ「すごっ!」

リーダー「まだまだやるよ」

ザザザザザー
リーダー
「よいしょ~~!今年も豊作です!!」

森アナ「ミスターコンバイン!」

リーダー「いえええ~い!!」

さすがのミスターコンバインです。

リーダー「まあこんなもんだ!」

このあと刈りやすい部分は
あぐりっこと森アナ、
刈りにくい部分は、
熊谷さんとリーダーという風に手分けをして、
ひたすら刈ること、およそ30分―
リーダー「終わりました!」

ナオコ「疲れた…」

リーダー
「ここから大事な大事な
 刈り落としたのを拾っていきます」
リーダー
「こういう落穂を拾うのは
 僕は…東川町で米農家だったから
 じいちゃんばあちゃんが刈った後、
 落穂を拾うのが私の役割…」



リーダー
「って誰か聞いてます?私の話!!!」

熊谷さん「わっはっはっは」

リーダー「誰も聞いてない!!」

2020年06月13日(土) |  えみまるの実力やいかに!?
こうして、丁寧に落穂も拾い終え…

リーダー
「ざーっと刈って、ここまでやりました」
ナオコ
「刈る時にガリッという感覚がスッキリして
 1つ1つのお米の大切さも
 最後に落穂を拾って思いました」

リーダー「そうだよね」

リンタロウ
「何本もやっていくと大変で
 昔の人はこういうやり方…
 今みたいな機械がないから
 手刈りですごい大変だったんだなと思った」
リーダー
「横で見ていて森さんの稲刈りはどうだった?」

リンタロウ
「こんなに簡単にできるのに
 何でできないの…??」

リーダー「わははははは」
このあと千歯扱き(せんばこき)という道具を使って、
昔ながらの脱穀を体験させてもらいました。
千歯扱きは、江戸時代に発明され、
昭和まで使われていたという、
長きにわたり、日本の農業を支えてきた道具です。
そんな、あぐりメンバーが手作業で体験した、
稲刈りと脱穀は
今は機械で同時に行っています。

ナオコ「すっごい!」

森アナ「はやい!」

リーダー「スピードが全然違うもんね」
リンタロウ
「手でやるより何倍も早くて
 機械ができて良かったなって思う」
ナオコ
「一気にできて全然ラクだなと思いました!」
一連の取材を通じて、
品種の進化と農業技術の進化を、
肌で感じたあぐり一行。

その進化の結晶である「えみまる」。

果たして、その味は?
森アナ
「私達の前にはつやつやと輝く
 えみまるのおにぎりが!」

作っていただいたのは
JA北いぶき女性部妹背牛支部の栗原明美さんです。
「よろしくお願いします!」
栗原さん
「塩おにぎりなのでお米の味がすると思います!」

リーダー
「田植えから稲刈り、脱穀まで体験しました。
 お米にはたくさんの手間がかかっているのが
 分かりました。その分、感謝もこもりますね。
 しっかりいただきましょう!」

いただきま~す!
ナオコ
「おいしい!
 なんかすごいモッチリしてて美味しい♪」

リンタロウ「すごい!おいしい」

リーダー
「早い!口に入れた瞬間に感想がでますね」

リンタロウ
「普通のお米よりモチモチしてて
 すごい美味しい!」
リーダー
「今年デビューのえみまる!いただきます…
 ななな…なまらうまい!
 すごい!粘りと同時にあまみが芳醇に広がる!
 うまいわあ~~」

森アナ「モチモチですね!おいしい~」
リーダー
「直播き米に早く取り組んだ妹背牛町が
 北海道米をリードしていくんじゃないかと思う」

熊谷さん
「北海道は特に規模が大きいので
 省力化を取り入れていかなければ
 水稲の規模拡大ができないという
 壁にぶつかっていますので、
 どんどん直播きの栽培を確立した
 つくり方にしていかなければと思います」

リーダー
「ぜひ妹背牛町の技術をどんどん北海道に広めて
 この【えみまる】という新品種を
 みんなにPRしていってほしいなと思います。
 ありがとうございました!」
森崎博之リーダー

「えみまる、本当においしかったです!
 上川農業試験場によると、
 食味の評価は「ななつぼし」と同等らしいです。
 モチモチとしたふくよかな食感が特徴です。
 本当に美味しかった!
 また食べたい! お腹いっぱい食べたい!

 あぐり王国はこれからも、
 北海道が誇る農畜産物や食べ物を、
 生産者の皆さんへの感謝と応援を込めて
 紹介いたします!
 では、また来週お会いしましょう!」

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6月6日のクイズ
「北海道の肉牛飼育頭数は、
 全国で何位だったかな~?」

正解は「1位」でした。




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