突然ですがク~イズ! カンボジアの場所はどこでしょう!?
河野「カンボジア、知っているかな?」
本日参加している6年生のあぐりっこ、 ワカナちゃんと初参加のマシロちゃんは… 「名前は知っているけど、どこかわからない」
同じようにユウト君と初参加リョウマ君も 場所がわからないようです。
みんな、なんとな~くの予想で 答えた場所が… 各国に散らばっています!
河野 「さあ正解はあるのでしょうか?」
とここでリーダー「地球儀」を持って登場!
森崎 「みんな、こんにちは~! さてカンボジアはドコかな~」
と地球儀を回して… そしてリーダーも目を回す!
河野 「目回った!目回った! それより知っているんでしょうね」
もちろんリーダーです 地球儀を使って解説しました。 「さあ日本はココだよ! ここからずーっと下がっていくと… ここがカンボジアだよ」
森崎 「カンボジアって5~6回言ってごらん!」
あぐりっこ 「カンボジア、カンボジア、カンボジア カンボジア、カンボジア…」
リョウマ「カボチャ?」
森崎「何で?」
ユウト 「カンボジアって早く言ったら カボチャに聞こえてきたから…」
とその後ろで河野君が差し出したのが ご名答! 「カボチャ」 です。
先ほど登場したカボチャ。 実はヘタの部分が取っ手になって フタになっていました。そのフタを開けると…
河野「ジャーン!!」
あぐりっこ「ギャップ??」
河野「洋服のメーカ?」
佐々木 「違うんです。今日取材するカボチャに 非常に関係の深いものなんです」
佐々木「カボチャの仲間を探そう~!」
一同「いえ~~い!」
みんなに前に並んだ野菜の数々。 この中でカボチャの仲間はどれでしょう? みなさんも一緒に考えてみてね。
野菜 「ズッキーニ」「さつまいも」「ナス」 「キュウリ」「トマト」「じゃがいも」
ワカナ 「カボチャとズッキーニが仲間だと思う」
マシロ 「ズッキーニが仲間だと思う。 ヘタの部分みたいなところが似ているし、 ズッキーニかなあと思いました」
佐々木 「切ったところの断面、そっくり!」
森崎 「“ヘタ”というんでしょうか? 似てますね~~」
リョウマ「ボクはジャガイモ…」
ユウト 「ジャガイモかサツマイモ。蒸したりしたら カボチャと同じ食感だったから!」 森崎 「なるほど~ホクホク感ねえ」
さて正解は… 茎の切り口が似ているズッキーニか? 食感が似ているイモの仲間なのか?
森崎 「カボチャの仲間はコチラです。 ジャーン! 正解はキュウリとズッキーニだ!」
カボチャはウリ科の野菜。 キュウリやズッキーニと同じ仲間なんです。 ほかの野菜を分けると、
【ユリ科】…玉ねぎ 【ヒルガオ科】…サツマイモ 【ナス科】…ジャガイモ・トマト・ナス
こうなります。 食感が似てるジャガイモやサツマイモとは 同じ科ではないんです。 カボチャって不思議!
佐々木 「さあ立派なカボチャが並んでいますが 今日お邪魔しているJA北ひびきは 全道一のカボチャの生産地なんです。 こちらでは15種類のカボチャを作っていて、 そのうちの4種類を持ってきて頂きました。 深緑色の“こふき”はコチラでは2番目に多く 作っているカボチャです。 この他にも形は似ているけど色は全然違う “雪化粧”、ちょっと変わった “九重栗”などありますよ」
あぐりっこ「駒みたい~」
(ちなみにJA北ひびきの 「カボチャ生産量上位4位」は 1位えびす、2位こふき、3位くりゆたか 4位味平となりますよ)
ではさっそくカボチャ畑に行って見ましょう!
森崎「スゴイなってるよ~いっぱいある~」 そう言いながら畑に入っていこうとするリーダー
そこに佐々木アナが出てきて 「ストップ、ストップ!ストップです」
リーダーの手を引いて 畑に入るのを阻止しました。
森崎 「あぐり王国、畑に取材に来て 何が悪いの??」
河野 「違いますって。何か書いていますって」
森崎「何ソレ?」
河野 「立入禁止なんですよ」
前代未聞の大ピンチ! 畑の前になんと《立入禁止》の看板が 掲げてあるじゃないですか。
その看板にあるキーワードが 書いてありました。それは… ユウト 「ギャップ! カボチャの中身に書いてあった」
森崎 「そうだね。ギャップって何だろうって クエスチョンのままだったね」
立ち入り禁止の理由は‘ギャップ’に 関係していそう。 早速カボチャ生産者の泉田良仁さんにお話を 聞いてみましょう。
お話を伺うのは
森崎 「畑に入っちゃダメ!みたいな看板が立っていて 我々仕事にならないんですけど…」
河野「苦情みたいに言うの止めて下さい」
佐々木 「まず《ギャップ》という言葉なんですが どんな意味か?と言いますと “農業生産工程管理”と言います」
森崎 「なんだあ~農業生産工程管理かあ~」
河野「明らかに知らない!!」
いろんな種類があるギャップ。 記録したり点検する項目や数が違い、 ‘基準’が決められているんです。 それをクリアすると‘認証’を得る事ができます。 なかでも一番厳しいと言われているのが…、
グローバルギャップ! 国際的なギャップというものです。
泉田さん 「これがグローバルギャップのリストです」
森崎 「違うしょ。コレ土地権利書か何かでしょ」
中をあけてもらうと カボチャの種の袋が貼ってありました。
泉田さん 「こういう種を使ったという証明書んなんです」
佐々木 「その他にも天塩川水系関係書類ってあります」
森崎「なんだ~こりゃ」
佐々木 「水質検査になるんでしょうか?」
泉田さん 「安全だよって証明がいるって事なんです」
安全安心が世界基準の‘グローバルギャップ’。 項目数は、およそ300もあるといいます。
JA北ひびきでは、平成19年から専門の部会を 立ち上げ取り組みをスタートしました。
平成22年には10名の生産者が認証を取得。 とっても厳しいルールなので 国内でも認証を受けている人は少ないんです。
泉田さん 「加工にしろ食べるにしろ、 やっぱり私達生産者が末端にいるので 気をつけなければいけないと思っています」
厳しいだけじゃない! 頑張って取得するだけの価値があるんです。
ここでリーダーがあぐりっこを 《スーパー》に置き換えて解説してくれました。 それぞれのあぐりっこスーパーで カボチャを売ろうとしていますが…
森崎 「ユウトスーパーは “優れた水”を使ったカボチャを売ります。 リョウマスーパーは “土にこだわったカボチャ”です。 ワカナスーパーは大きいカボチャに こだわっています。 マシロスーパーは、特にこだわりません。 というようにそれぞれのスーパーに カボチャの基準『量販店ギャップ』 というものがあったとします」
森崎 「ところがね… 4種類それぞれのスーパーに卸すために それぞれのカボチャを生産者さんが作るのは 大変だろう。水のこだわり・土のこだわり・ 大きさのこだわり…それら全部を網羅した 《グローバルギャップ》というものを 持っていれば、間違いなく優先的に 受け入れて、お客さんに販売しますよ~って ことなんです。 安全安心を追求していくと… 最高峰にあるものですかね?」 泉田さん「そうですね!」
森崎「安心安全の頂点だ!」
では世界基準を体験してみよう~
安心安全の最高峰! グローバルギャップについて学んでいる あぐり一行。 一体、どうしたら畑に入れるのかな?
佐々木 「畑に入るためにはこれらをチェックします」
泉田さん 「異物混入や汚染などを防ぐために 手は消毒してもらって手袋してもらいます。 アクセサリー・時計も外してもらいます」
森崎 「あぐり王国、史上初めて あぐりっこが名札を外します」
では畑に入る準備をしていきましょう。
まずは名札を外します。 外で出来る消毒薬で手を消毒します。
森崎「しっかりと消毒出来ました~」
さらに、準備を進めて…
森崎 「完ペキ!! これでもう間違いないしょ!」
手袋をはめてキャップも被り、 いよいよ畑の中へ-
森崎 「見て大きいよ~(ヘタ部分が)太い!」
佐々木 「それはいっぱい栄養もらっていますね」
とここで河野君「どこから始まってるんだ?」
ということでカボチャのツルをたどって どこまで伸びているのか確認することに!
河野「ここから始まって…」 森崎「ここまで来ました!」
カボチャのツルはおよそ5~10mあり、 通常は一本のツルに2~3個の実をつけます。 しかしJA北ひびきでは 1個しかつかないようにします。 栄養が集中し美味しいカボチャになると 言われているんです。
ではこの立派なカボチャの収穫を お手伝いしましょう! まずは泉田さんにお手本を見せて頂きます。
泉田さん 「ここ(ヘタ部分)はコルクって言うんですけど 長めに切って、それからキレイに整えて・・・ 1cmくらい残してもらえばいいです」
さてここでまたまた河野君 「今使っていたハサミ。めっちゃキレイ!」
泉田さん 「毎日使う前に消毒したり、 使い終わった後も洗ったりしています」
佐々木「グローバルギャップだから!」
森崎 「こういったところもギャップなんだね」
では早速、カボチャの収穫体験~!!
畑でカボチャを収穫して、 みんなで手渡ししながら トラックに積み込んでいきました。
ユウト 「(コルクは)硬いけど… 切った後の爽快感がスゴイ!」
森崎 「カボチャの収穫は機械では出来ない! 全部手作業なんですよね。 重量あるからゆるくないですよ」
重労働のカボチャの収穫終了~!!
さて収穫の感想は? リョウマ 「硬くて両手を使わないと切れなかったから ちょっと大変でした」
ワカナ 「農家さんの大変なことが よくわかったような気がした」
森崎 「農薬にこだわる、水にこだわる、土にこだわる。 これらは全道全国の農家さんが配慮して くださっていることだとは思うんです。 でもそれを、わざわざ文書化して 1個1個項目別にチェックをつけて 今年はどうだった来年はどうしようって 考えることって、すごく重要なことでも ありますよね」
泉田さん 「そうですね。大切なことでもありますよね」
森崎 「当たり前のことをキチンと当たり前にやる。 こうやって安心安全は守られている… ということが、よく判りました」
じゃ~ん もんすけです! グローバルギャップ認定のカボチャは 士別市内にある選果場へ運ばれるんだって。 なんと選果場もグローバルギャップの認証を もらってるんだよ!ここからはJA北ひびきの 高橋昌司さんに案内してもらおっと♪
高橋さん 「(後ろに)警告の標識ということで 貼ってありますけど、 異物混入のリスクを減らすという意味で 必要の無い物は持ち込みをして頂かない ようにしています」
なるほど なるほど~ 畑と同じようなルールがあるんだね。
あと後ろにある緑のネットも気になるな~
高橋さん 「こちらのネットは鳥類の侵入を防ぐために 設置しています。 生産物がフンなどに汚染されないことを 目的として、防鳥ネットを設置してます」
選果場や貯蔵庫でグローバルギャップの認定を もらっているのは全国的にもまだ少ないんだよ。 全道一位の生産量を誇るJA北ひびきのカボチャ。 道内はもちろん南は鹿児島県まで 出荷してるんだって! 最後にグローバルギャップの認定を取得して 良かった事は何でしょうか?
高橋さん 「やりはじめて思うんですけど 当たり前の事を今までなかなか 出来ていなかった部分もあると思いますし、 実際こういった取り組みをやることによって 自信を持った商品を消費者のみなさまに 届けることが出来る様になったと思っています」
ここでカボチャの栄養について! カボチャってキレイな色をしているよね。 実はこの色にも秘密があるんですよ。
天使大学 看護栄養学部 荒川義人教授 「カボチャは一般的な野菜と同じような 栄養成分はもっているんですが なんと言っても特徴は『黄色い色』。 カロテノイドと総称される色素です。 カロテノイドは体内で皮膚や粘膜の 健康維持を助けるビタミンAに変わります。 これはカボチャをしまっておいても減らず むしろ増えるくらいで、秋から冬にかけて 緑黄色野菜がだんだん少なくなる時期の 強い味方なんです」
言いこと聞いたぞ。 これからモリモリ食べよう!