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2015年12月19日(土) | ♯364 農業と食のスペシャリストを育てる真狩高校編
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2015年12月19日(土) |  ♯364 農業と食のスペシャリストを育てる真狩高校編

森崎「すっかり冬の装い」

佐々木
「一面雪景色になりましたけども
 雄大な羊蹄山を望む真狩村にやってきました」

藤尾「何をしにきたんですか?」

佐々木
「今年5月にオープンした大人気の
 カフェにお邪魔するんです!」

佐々木
「大人気カフェの理由!
 その①地元産野菜のスイーツ
  大人気」

森崎「いいね~」

佐々木「その②土曜日のみ営業

藤尾「強気な営業ですよね」

佐々木
「その③!スタッフ全員が十代!」

森崎「気になる~行きたい!」

藤尾
「あぐり王国にちょっと似ていますね!
 出演者全員10代みたいなもんじゃない!?」

森崎「全然そぐわないじゃーん」

さっそくカフェにやって来ましたよ。

佐々木
「さてここは道の駅真狩フラワーセンター

森崎「ここにカフェがあるの?」

藤尾「かなりいい場所にあるカフェですね」

森崎「立地条件いいですね」

佐々木「こんにちは~」

店員「いらっしゃいませ~」

森崎「カフェだ!」

藤尾
ケーキもいっぱい並んでいますよ。
 なんか美味しそう」

すると目に入ったのが手書きの黒板。

森崎
高校生カフェと書いてあります!」

藤尾
真狩高等学校って書いてあるよ」

森崎「ひょっとしてみなさん高校生ですか?」

店員「はい!」

今年の5月にオープンしたばかりの
「高校生カフェ La mikka(ラ・ミッカ)」は、
地元産野菜を使ったスイーツや焼き菓子などの
商品企画はもちろん、
調理から販売に至るすべてを
高校生たちが行っています。

その中心人物であり、
お店の店長を任されているのが、
真狩高校3年生・農芸科学科野菜製菓コースの
阿部舞子さんです。

森崎
「ものすごいこだわりの原材料で
 すんごい美味しんでしょう?」

阿部さん
「おいしいです!特におすすめは…
 真狩はユリ根が有名なので
 そのユリ根を使用したユリ根モンブランです」

森崎
「高校生がやってるってみんなビックリしない?」

阿部さん
「来て下さった方は興味を持ってくれて
 リピーターの方も多くいて地元のお客様とか
 村外のお客様も結構いらっしゃいます」

森崎「どうして高校生が出店できたの?」

阿部さん
村の役場の方が声をかけてくださって
 道の駅で開業することになりました」

森崎「村のバックアップがあるんだ」

地元のサポートを受けながら運営している
高校生カフェでは、
スイーツの実演販売も行われ、
高い人気を集めています。

阿部さん
「月に2回の土曜日のみなんですけど…」

森崎「幻の店だな!」

藤尾
「なんで高校生がカフェを運営してるの?」

阿部さん
「私たちが通っている真狩高校は
 2013年度(平成25)から新コースとして
 有機農業コース野菜製菓コース
 2つのコースが選択できるようになりまして
 野菜製菓コースで地元の野菜の美味しさを
 知ってもらいたいって事で運営を始めました」

藤尾「じゃあ学校は近いの?」

阿部さん
「道の駅の目の前にあります!」

森崎「ああ~あった!あれが学校だ」


2015年12月19日(土) |  真狩高校に潜入!スイーツクラブとは?
道の駅の目の前に校舎を構える“真狩高校”。
全校生徒98人が通う村内唯一の高校です。
作物の栽培や有機農業に関する知識と技術を
習得する“有機農業コース”と、
野菜を素材とするお菓子などの
加工・調理技術を習得する
“野菜製菓コース”に分かれ、
農業と食のスペシャリストを目指す学習が
行われています。

さて学校にやってきました。
今は高校生カフェを運営する
スイーツクラブでクリスマスケーキ
アイデア出しをやっているとのこと。
早速ミーティングにお邪魔させて頂きました。

森崎「もうスケッチがあるじゃない」

スイーツクラブでは2種類の
クリスマスケーキを
作るとのことで2班に分かれて、
アイデアを出し合っているのです。

【ロールケーキ案】
阿部さん
「まだアイデアの状態なので
これからデコレーションなどを変えながら
アレンジしていきたいです」

森崎「ここにはどんなアイデアが?」

阿部さん
紫イモのクリームを使おうと…」

藤尾「紫イモも真狩でとれるの?」

阿部さん「はい!真狩でとれます」

阿部さん
「2重重ねのクリームで上が
 ユリ根のモンブランのクリーム。
 まだアイデアの状態なので
 もっと真狩感を出せる
 ケーキを考えたい!」

藤尾
「いや充分じゃない?
 いまの話だけで素敵と思ったよ」

森崎「もっと真狩感だしたいんだね」

藤尾
「あとはもう…CMに
 細川たかしさんを起用するとか…」

高校生たちが考えるプロ顔負けのクリスマスケーキ。
続いてもう一つの班のアイデアもチェック!

佐々木
「イラストで美味しさが伝わりますね…」

森崎
「改良するとしたらどうするの?」

阿部さん
「クリームのしぼり方やイチゴの乗せ方を
 どうしたらいいか話し合っています」

生徒さん
「いまイチゴを切ってサンタに見立てようか
 って思っています」

この話を聞いてリーダーは何かを思い立ったよう。

森崎
「あっ!ちょっと待って…」

するとリーダー隣のロールケーキ班に行って
「あれ何?なに?」

みんなが目をそらした瞬間にイラストをゲット!

森崎
隣から持ってきた!これこれ
 アイデア持ってきたから!
 先に作っちゃえばいいんだよ!なっ!」

藤尾
「これは本当に社会勉強かもしれないですよ。
 先にやっちゃえば…」

森崎「そうそう…」

悪巧みを働かせる大人ふたり…

再び素知らぬ顔でロールケーキ班に戻り

森崎
落ちてたよ、これ大事なものね。
 ちゃんと守ってかなきゃ」

藤尾
「うちのリーダーが上手くやったから」

森崎「大丈夫!バレテな~~い!」

どこがバレテないんだい!
って突っ込んだところで…

佐々木
「でも使う素材って今の時期に揃うの?」

阿部さん
農場の有機ハウスでイチゴを育てていて
 そういうものだとかを使えます!」

森崎
「ここにあるんだもんね~!」

ということで自慢の作物を見学してみましょう。


2015年12月19日(土) |  有機農業コースとは?

さっそく校舎のすぐそばにある
有機農業コースの栽培ハウスへ―

森崎
「あったか~い
 珍しい植物がいっぱいあるぞお」

佐々木「かわいい!」

このハウスではインテリアなどに用いられる
“多肉植物”およそ270種類を栽培。

詳しく教えて頂くのは有機農業コース3年生の
本間哲平くんです。

本間くん
「多肉植物は主に乾燥地帯に生息しているので
 水やりは他の草花と比べたら少なくて大丈夫です」

佐々木「ミニサイズがカワイイ」

森崎「これも多肉植物ですか?」

本間くん
「多肉植物なんですけども
 実は食べられる多肉植物なんですよ!」

森崎
「えええ~食べられるの?本当に?」

朧月(おぼろづき)という多肉植物。
葉っぱを食べることが出来るのです。

森崎「食べたことあるの?」

本間くん「はい、あります!」

森崎「どんな味?」

本間くん「季節によって味が変わるので…」

藤尾「入りのところの簡単なの欲しいな!」

ということで実際に食べてみることに―

パリパリパリ

佐々木
「良い音!キュウリみたい」

ところがリーダーの顔は
少々しかめっ面のような…

森崎「お…お…おいしいです…」

本間「サラダとして食べられてます」

森崎
「歯ごたえは良いんですよ。みずみずしい…
 けどこれで美味しかったらいいのにね(笑)」

珍しい植物だけではなく真狩村ならではの
作物も畑で栽培しているとのことで、
続いては有機農業コース2年生の
三本拓也くんに案内してもらいます。

森崎「雪降ったねえ~」

三本くん
「2日ですっかり冬になってしまいました」

と歩きながら説明してくれるのですが
ズボッズボッ…と雪にはまる三本くん。

森崎
「三本くん!時々背が低くなるけど…」

三本くん
「ちょっと…トラップが…」

森崎
「トラップがね…
 自分のことナイスキャラだと
 自覚していないところがいいね」

三本くん
「はい…ではこう…
そうこうしているうちに
 着きました!」

(進行までしてくれます)

ということで三本君が誘導してくれたのは-

森崎
「ちょこんちょこんと出た枝みたいの?
 これ掘れるの??」

三本くん「はい」

森崎「上から引っ張れば抜けるの?」

真上からこの枝のようなものを引っ張ると

スルスルスル…

チョー簡単に抜けました。

森崎
「えっ?えっ?
 三本くん。思っていたのと違うなあ」

藤尾「三本くん…」

三本くん
「ミスではございません」

三本くん全く動じません。


2015年12月19日(土) |  作る側と売る側の両方を知る!
そして土を掘り起こすと…
 
三本くん
「はい…サイズが小っちゃいのですが
 ユリ根です!
 有機栽培ということなので
 ひと回りふた回りぐらい小さくなっちゃう」

森崎
「大きさじゃない!」

三本くん
「有機です!」

およそ1ヘクタールの実習畑は、
化学肥料や農薬の使用を制限する
様々な安全基準をクリアした、
 “有機JAS(ジャス)”と呼ばれる
認証を受けています。

ユリ根を含め、
およそ15種類の作物を育てているのです。

そして最後にイチゴの栽培ハウスも見学。

佐々木「うわ~おおきい」

森崎「香りがいい~」

森崎
「イチゴって色んな種類があるのかな?」

有機農業コース 3年 澤村修弥くん
「こちらが慣行栽培といって
 肥料などを使っているイチゴです。
 実は観察をしているんです」
澤村くん
「有機栽培と慣行栽培はどう違うのか?
 比べているんです」
化学肥料などを用いた一般的な栽培に比べ、
病害虫対策など、
栽培が非常に難しい有機イチゴですが、
特徴的な美味しさがあるそうなんです。

澤村くん
「酸味があってケーキとかに合う感じ!」

さっそくリーダーが試食してみると…

森崎
甘いよ。酸味もあるけどあま味も強くて
 口の中にいっぱいいちごが広がってる。
 あま味・酸味しっかり両方ある!」

澤村くん
「野菜製菓コースに使ってもらうために
 始めたので酸味があるイチゴのほうが
 いいかなと思って作っています」

森崎
「作ってくれる人に届くイメージが出来る…
 これもいいよね」

じゃ~んもんすけです!
道内で唯一の“有機農業コース”と
“野菜製菓コース”がある真狩高校。
技術や知識だけではなく、
豊かな心も養っています!

前田義江先生
「一見違う分野じゃないかと思われがちですが
 作る側の苦労と売る側の気持ちの
 両方を学ぶことで
 感謝の気持ちを持てるような
 生徒に育ってほしいと考えております」

真狩高校では実際の生産現場を体験する
 “農家委託実習”なども行っていて、
農村ならではの学習にも取り組んでいるんだって!
地域に支えられている真狩高校は、
充実した教育環境が整っているんだね~


2015年12月19日(土) |  クリスマスケーキの試作品は?

さて調理室で行われていたのは、
真狩高校の生徒たちが、
高校生カフェ「ラ・ミッカ」で販売する
クリスマスケーキの試作品作り。
ホールケーキとロールケーキの2種類を作り、
食材には学校でとれたものや地元産食材などを
ふんだんに取り入れています。

佐々木
「こちらはホールケーキ班です。
 並べ方のコツはは?」

「遠心状に並べて
 切りやすくしています」

佐々木
「切った時にどこにでもイチゴがあると
 嬉しいよねえ~」

続いて隣で作業するロールケーキ班も
覗いてみると…

「今は生クリームにイチゴパウダーを
 加えるところです」

苺の果肉をパウダーにしたものを
クリームにいれてロールケーキで巻きます。

阿部さん
「生地の上に乗せて巻くんですけど
 ユリ根のりん片を入れようかなと思ってます」

森崎「新しいな」

藤尾「うわ贅沢!」

高級食材であるユリ根の鱗片を贅沢に使った、
何とも斬新なロールケーキ。
そしてさらに紫芋のクリームをデコレーション。

藤尾「鮮やかですね」

佐々木「和スイーツ」

森崎「それからの…」

阿部さん「ユリ根クリームです」

森崎「色々だな~」

この後さらに生クリームをのせて、
イチゴで作ったサンタクロースやクルミなどで、
デコレーションをしたら完成です。
一体どんなクリスマスケーキに
仕上がったのでしょうか?

ではみんなで試作品を食べてみましょう!

まずはホールケーキから…

藤尾
おいしい。みんなお店を出して
 ちゃんとプロとしてやってますから
 美味しいに決まってますよ!」

佐々木
「イチゴの酸味が生クリームとスポンジに合う!」

森崎「イチゴうまいね」

※試作品のため販売品とは異なることがあります。

次はロールケーキです。

佐々木
「地元のものをふんだんに使ってます」

森崎
「なにこれ!食べたことない!
 まさに洋菓子と和菓子のコラボだね」

藤尾
「ホントだ。両方わかる。
 和感と洋感が…」

佐々木「イチゴパウダーが効いてる」

阿部さん
「すごい真狩感がぎゅーっと詰まった
 ケーキになったので
 すごい良かったなと思います」

森崎
「真狩感ハンパないね!」

藤尾
「試食してみて改良点とか見つかった?」

阿部さん
「ユリ根と紫イモとイチゴ…
 それぞれがすごく主張しているので
 どれかを控えてもいい気がしました」

真狩高校の生徒たちが作った
オリジナルクリスマスケーキは、
今月23日水曜日午前11時から、
道の駅フラワーセンター内にある
高校生カフェ「ラ・ミッカ」で
30個限定で販売されます。
生徒たちのアイデアがぎっしり詰まった
クリスマスケーキをぜひ味わってみてください。

【問い合わせ】
北海道真狩高校 ℡0136-45-2357

佐々木「将来の夢は?」

阿部さん
生産者の想いも届けられるような
 パティシエになることです。
 (そのために)卒業まであと少しですが
 私たちが作り上げてきたラ・ミッカを
 後輩たちにもしっかり受け継ぎつつ
 野菜を活かしたお菓子作りが出来るように 
 色々試行錯誤していきたいと思います」
  
森崎
「しっかりしてるよ。よく分かってる。
 さらに美味しくして
 みんなをビックリさせてくださいね!」

最後に生徒さんからメッセージです。

阿部舞子さん、佐藤羽蘭さん、藤村修弥くん
そして真狩村のイメージキャラクターゆり姉さん

「私たちが通っている真狩高校では
 2013年度から特色ある新コースとして
 有機農業コース野菜製菓コースがスタートし
 スペシャリストを目指して日々勉強してます。
 1学年1クラスなので学年を超えて仲が良く
 一人一人活躍できる場がたくさんあります。
 農業・製菓に興味がある人は真狩で一緒に
 勉強しましょう!月に2回ほど私たちが作る
 お菓子も販売していますので
 ぜひ真狩村に遊びに来てください。
 まってま~~す!」




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